X、ブラジルで一時的に接続可能に サーバー変更の影響で「意図せず」と

Xを所有する米実業家イーロン・マスク氏

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画像説明, Xを所有する米実業家イーロン・マスク氏

ベン・デリコ、リリー・ジャマリ BBCニュース

米富豪イーロン・マスク氏が所有するソーシャルメディア「X」(旧ツイッター)がサービス停止となっているブラジルで、一部のユーザーが同プラットフォームに接続できるようになったことが、BBCの取材で明らかになった。

ブラジルでは8月末に最高裁判所がXに国内でのサービス停止を命じて以降、利用できなくなっている。

同国最大のインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)、ABRINTによると、Xはこのほど、米クラウドフレア社運営のサーバーに移行したため、ブラジルから接続できるようになったという。

Xの広報担当者はBBCに対し、ブラジルでの復旧は「意図せず」そうなったことで、サーバープロバイダー変更後に起きたと説明した。

「近々ブラジルで再び、プラットフォームに接続できなくなると予想される。我々はブラジルの人々のため、すぐにでも復帰できるよう、ブラジル政府と協力する努力を続けている」

BBCは、ブラジル政府の電気通信監督機関アナテルにコメントを求めているが、まだ回答を得ていない。

ABRINTは18日に、Xが利用している新システムは、動的IPアドレスを使用していると説明。対照的に以前のシステムは、遮断しやすい固定IPアドレスに依存していた。

ABRINT顧問のバシリオ・ロドリゲス・ペレス氏は、これらの動的IPは、ブラジル国内の重要なサービスにもリンクしていると述べた。

「これら動的IPの多くは、銀行や大規模なインターネット・プラットフォームなど、他の合法的なサービスと共有されているため、他のサービスに影響を与えるずにIPをブロックすることは不可能だ」

こうしたサービスの中には、何百万人ものブラジル人がデジタル決済に利用しているPIXも含まれているという。

一部の専門家は、クラウドフレアはブラジル政府の禁止強化に貢献できる立場にあると話す。

首都ブラジリアの憲法学者、フェリプ・アウトラン氏は、「実際、クラウドフレアが本当に政府に協力するなら、政府の禁止令の効力は増すと思う」と指摘した。

「多くのブラジル企業や政府にとって、クラウドフレア社は巨大なプロバイダーなので、同社はそうすると思う」

BBCはクラウドフレアにも取材したが、コメントは得られなかった。

ブラジルでは最高裁判所がXに対し、同国での新たな法定代理人を任命するよう通告していたが、8月29日にその任命期限が切れた。

これを受けてアレクサンドル・デ・モラエス判事は、米アップルやグーグルなどに対し、5日以内にアプリケーションストアからXを削除し、アップルの携帯端末基本ソフト「iOS」やグーグルのの携帯端末基本ソフト「アンドロイド」での使用をブロックするよう、期限を設定した。

このサービス停止命令は、Xがブラジル国内での新たな法定代理人を任命し、ブラジル法違反に対する罰金を支払うまで効力をもつという。

モラエス判事は4月にも、偽情報を拡散したとして、数十ものXアカウントを停止するよう命じた。以来、モラエス判事とマスク氏の間で対立が続いている。

ブラジルは、Xにとって最大市場のひとつと言われている。