Xのマスク会長を調査、ブラジル最高裁が着手 判事の命令拒絶で

Xのイーロン・マスク会長

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画像説明, Xのイーロン・マスク会長

大井真理子、ビジネス記者

ブラジルの最高裁判事は7日、同国でブロックするよう命じたX(旧ツイッター)のアカウントをイーロン・マスクX会長が制限解除すると発言したことを受け、同氏に対する調査を開始した。

マスク氏は、制限を解除したとXに投稿。裁判所の命令が違憲だからだと説明した。

また、ブロックするよう命じたアレクサンドル・デ・モラエス判事について、「辞任か弾劾」を求めると投稿した

Xは、裁判所の命令に従わなければ、1日10万レアル(約300万円)の罰金を科される。

極右関連のアカウントか

モラエス判事は判決で、マスク氏が最高裁に対する偽情報キャンペーンを開始したとしていた。

Xは、どのアカウントが制限を命じられたのか明らかにすることは許されていないとした。

しかしマスク氏はその後、「Xは(モラエス氏の)要求のすべてと、そうした要求がいかにブラジルの法律に違反しているかを公表する」と投稿した。

制限を命じられたのは、極右運動に関連したアカウントとみられている。それらのアカウントは、昨年1月8日にジャイル・ボルソナロ前大統領の支持者数千人が同国の議会、最高裁、大統領官邸になだれ込んだ暴動に関係するコンテンツを掲載した。

前大統領、マスク氏との動画を投稿

モラエス判事は、同国でソーシャルメディアを制限する決定を出し、注目を集めた。

同判事は、ボルソナロ氏とその支持者らがクーデター未遂とされる出来事で果たした役割についても調査している。

ボルソナロ氏は6日、マスク氏と2022年5月に会談した際の映像を投稿。その数時間前には自らの支持者に向けて、今月21日に参集するよう呼びかけていた。

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一方、ブラジルのパウロ・ピメンタ通信相は、「ソーシャルネットワークは無法地帯ではない」と大文字でXに書き込み、マスク氏を批判。「どれだけ金や権力をもっているかに関係なく、この国を侮辱する者は誰であれ許さない」と付け加えた。

非営利団体「デジタル・アクション」のグローバル・キャンペーン・マネージャー、ブルーナ・サントス氏は、Xが裁判所の命令に従わないと決めた場合、一時的にブロックされる可能性があると説明。

「マスクはブラジルの司法当局を挑発しようと行動した」、「Xがブロックされる可能性は実際にあるだろう」と述べた。

追加取材:マリアナ・シュライバー、ジョアン・ダ・シルヴァ