ウィンブルドン、男女とも初優勝 車いす男子は小田凱人が2回目の制覇

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テニスのウィンブルドン選手権は12、13日に女子と男子のシングルス決勝がそれぞれあり、女子はイガ・シフィオンテク(24、ポーランド)、男子はヤニック・シナー(23、イタリア)が、共に初優勝した。12日にあった車いすの部の男子シングルス決勝では、小田凱人(ときと、19)が2年ぶり2回目の優勝を果たした。
女子シングルス決勝では、第8シードのシフィオンテクが第13シードのアマンダ・アニシモヴァ(23、アメリカ)を6-0、6-0で圧倒した。試合時間は57分だった。
「ダブルベーグル」と呼ばれる同スコアでの女子シングルス優勝は、1911年のドロシア・ランバート・チェインバース選手以来。
アニシモヴァは出だしから緊張がうかがえ、ミスを連発。第1セットは9ポイントしか取れなかった。第2セットに入っても状況は好転しなかった。
シフィオンテクはこれで、4大大会(グランドスラム)6個目のタイトルを手に入れた。サーフェス別では、クレーの全仏オープンは4回、ハードの全米オープンも1回制覇しており、芝生でだけ優勝がなかったが、ついにタイトルを獲得した。
試合後のインタビューでは、シフィオンテクは「ものすごく超現実のことのように思える」と述べた。
「正直言って、ウィンブルドンで優勝するなんて夢にも思っていなかった。あまりに遠いことだった」
「自分は経験豊富な選手だと感じているし、他の(グランド)スラム大会では優勝もしている。でも、これは期待していなかった」
シナーが全仏敗北の雪辱果たす

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男子シングルスでは、世界ランク1位で第1シードのシナーが4-6、6-4、6-4、6-4で、同2位で第2シードのカルロス・アルカラス(22、スペイン)を下した。
シナーのグランドスラム優勝は4回目で、ハードコート以外では初。シナーは今年、ドーピングに絡んで3カ月間、試合出場が禁止された。今大会ではひじのけがに見舞われたが、それを乗り越えての初制覇となった。
アルカラスはウィンブルドン3連覇を狙ったが、果たせなかった。また、この試合まで続いていた連勝も24で途切れた。
35日前に全仏オープン決勝でシナーを破っているアルカラスは、芸術的なショットの持ち主だが、安定力で上回るシナーを相手にすると、そのレベルが下がることがある。この日も第2セットでサーブと集中力に乱れが生じた。
シナーはコート後方からクリーンヒットでボールを返し続け、アルカラスがドロップショットを試みても、素早い動きで対応。第4セットには、アルカラスはフラストレーションを感じている様子だった。
シナーは表彰式のスピーチで、「とても特別なことだ」、「夢を生きている」と喜んだ。
車いす男子は小田が2年ぶり優勝

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車いすの部の男子シングルス決勝では、小田が 3-6、7-5、6-2でアルフィー・ヒューエット(27、イギリス)に逆転勝ちし、2年ぶり2回目の優勝を果たした。
小田はこれで、自身6個目となるグランドスラムのタイトルを手にした。
この2人がグランドスラムの決勝で対戦するのは、過去10回のグランドスラムでこの日が7回目。
第1セットはブレークの応酬の末にヒューエットが先取した。第2セットもブレーク合戦となり、タイブレークかと思われたが、小田がプレーのレベルを上げ奪取。その勢いで、第3セットも小田が取った。
NHKによると、小田は試合後のインタビューで、「優勝できて本当にうれしい」、「この大会はすべてが特別で、この瞬間をとても楽しむことができた」と話した。
今大会では148年のウィンブルドンの歴史で初めて、線審が姿を消し、アウトやフォルトの判定に電子機器が導入された。
一部の試合では、明らかなアウトがコールされず、6日には選手が主審に強く抗議する場面もあった。判定システムが誤ってオフにされていたためで、主催者はその後、「ヒューマン・エラー」を排除するとして、手動でオフにできないように仕様を変更した。







