スターマー氏とゼレンスキー氏が会談 プーチン氏による「和平に真剣との証明」が必要と

ウクライナの国旗の色にちなんだ黄色のひまわりと青い花が差されたガラスの花瓶が置かれた木製のテーブルの前で、両首脳が緑色のソファに座っている。スターマー氏は英官邸が描かれたマグカップを掲げながら話している

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画像説明, コーヒーカップを手に話をするイギリスのスターマー首相(左)とウクライナのゼレンスキー大統領(14日、英官邸)

イギリスのキア・スターマー首相とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が14日午前、英首相官邸で会談した。翌日に予定されている米ロ首脳会談を前に、ウクライナでの戦争について協議した。

官邸によると、スターマー氏とゼレンスキー氏は、ウクライナでの停戦は「実行可能」との意見で一致。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「和平に真剣であることを証明」する必要があるとの考えを共有したという。

また、両首脳は会談で、「ウクライナにおける公正で永続的な平和を達成するための強力な一体感と強い決意」を確認したという。

アメリカのドナルド・トランプ大統領とプーチン氏が米アラスカ州で会談するわずか24時間前に開かれた、この日のスターマー氏とゼレンスキー氏の会談は、入念に準備された支援表明の場だった。官邸前には赤じゅうたんが敷かれ、両氏はそろって官邸のローズガーデンを歩き、その姿が撮影された。

ただ、両氏は官邸で待ち受けていた記者団には何のコメントも発せず、戦術的な外交上の沈黙を保った。

通例では、会談を終えた首脳は一人で車へと乗り込むが、この日はスターマー氏がゼレンスキー氏を車まで送った。そして、出発前に抱擁と握手を交わし、団結をアピールした。

スターマー氏はここ数日、メディアには多くを語らず、会談に関するコメントは公式に配布する文書に任せている。これには、アメリカと対立していると取られかねない発言を避ける目的もある。

ゼレンスキー氏は英官邸を去った後、ソーシャルメディアで、スターマー氏が「良い、生産的な会合」を支えてくれたと感謝の意を表明。「アメリカがロシアに殺りくを止めさせ、真の実質的な外交を行うよう圧力をかけることに成功した場合の、和平を真に永続的なものにする安全保障についてもかなり詳細に話し合った」とした。

英官邸は声明で、両氏が「明日アラスカで行われるトランプ大統領とプーチン大統領の会談を楽しみにしている。プーチン氏が和平に真剣だと証明する行動を取るなら、会談は進展のための現実的な機会となる」とした。

米ロ首脳の共同会見めぐり異なる発信

一方、ロシアではプーチン氏が、ウクライナでの戦争の終結に向けたトランプ氏の「精力的で誠実な」努力を歓迎すると、政府関係者らに話した。

クレムリン(ロシア大統領府)は、プーチン氏とトランプ氏が15日の会談後、共同記者会見を開くと発表した。

しかし、トランプ氏は14日午後、米FOXニュースの取材に対し、共同記者会見は会談が成功した場合のみ開くと説明。「この会談が成功しない可能性は25%だ」とし、ロシアへの制裁措置を取る可能性を示唆した。

トランプ氏はまた、会談が成功すれば、ゼレンスキー氏を交える可能性のある、2回目の会談が開かれることになるとの見通しを示した。そして、ウクライナとロシアの間で、国境に関する「ギブ・アンド・テイク」が必要だとの考えを繰り返した。

ウクライナは、領土の割譲は受け入れられないと主張している。一方、ロシアは、クリミア半島を含む、掌握した土地の支配権の維持を望んでおり、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟しないという保証も求めている。