米司法省高官がマックスウェル受刑者と面会、エプスティーン元被告の協力者

白髪の男性が、黒髪の女性の肩に腕を回している

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画像説明, ギレイン・マックスウェル受刑者(右)は、ジェフリー・エプスティーン元被告(左)の少女虐待を手助けした罪などで禁錮20年の刑に役している

米司法省の高官は24日、性犯罪者として登録されていた資産家ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)の長年の協力者だった、ギレイン・マックスウェル受刑者と面会した。エプスティーン元被告をめぐっては、構築していた性的人身売買ネットワークに関連する資料を公開するよう、ドナルド・トランプ政権に対して圧力が高まっている

マックスウェル受刑者は現在、エプスティーン元被告による少女虐待を手助けをした罪などで禁錮20年の刑に服している。面会は、同受刑者が服役しているフロリダ州タラハシーの刑務所で行われた。

司法省のトッド・ブランチ副長官は今週初め、エプスティーン元被告が少女への性的虐待を手引きしたとされる人物に関する情報について、マックスウェル受刑者から話を聞く予定だと述べていた。

同受刑者との面会後、ブランチ副長官はソーシャルメディアに、25日も聴取を続け、「適切な時期に」追加情報を共有すると投稿した。

一方、マックスウェル受刑者の弁護士であるデイヴィッド・マーカス氏は、BBCがアメリカで提携しているCBSニュースに対し、面会の「内容」についてはコメントを控えるとした上で、「多くの質問があり、面会は一日中続いた」と述べた。

また、「彼女はすべての質問に答えた。答えないとは一度も言わなかったし、拒否もしなかった」と語った。

マーカス氏は記者団に対し、ブランチ副長官が質問に訪れたことに「感謝している」と述べ、「政府がこうした対応をしたのは今回が初めてだった。良い一日だった」と語った。

エプスティーン元被告の関連資料めぐる動き

エプスティーン元被告に関連する資料の公開を求める声は、トランプ大統領の支持者を含む一般市民や議員の間で高まっている。

ホワイトハウスは「フェイクニュースだ」として、この報道内容を否定している。

元被告の関連資料に名前が出てくることは、不正行為を犯したことの証拠にはならない。トランプ氏はこれまで、元被告の事件に絡み、不正行為に問われたことはない

トランプ氏は昨年の大統領選挙で、広く人脈を持つエプスティーン元被告に関する資料を公開すると約束していた。

しかしその後、元被告の「顧客リスト」が公開されるとのうわさが実現しなかったことなどから、トランプ氏支持者の間では政権の対応への不満が高まっている。司法省と米連邦捜査局(FBI)は今月初め、「そのようなリストは存在しない」とするメモを発表した。

エプスティーン元被告は、性的人身売買の罪で起訴され、裁判を待っていた2019年にニューヨークの拘置所で死亡した。死因は自殺と認定されている。

その後、元被告の犯罪や死の経緯をめぐる陰謀論が広がりを見せている。

米連邦下院の監視小委員会は23日、司法省にファイルの公開をさせることを決議した。ただし、法的にこれを進めるには、監視委員会の委員長の署名が必要になる。

下院監視委員会はマックスウェル受刑者に対しても、8月11日に刑務所から遠隔で証言するよう召喚状を出している。

しかし、マイク・ジョンソン下院議長は、長年にわたりエプスティーン元被告と共に少女の性的虐待を手助けしてきたマックスウェル受刑者が、正確な証言をするとは限らないと警戒感を示している。

これについてマーカス弁護士はBBCに対し、そうした懸念には「根拠がない」と反論。むしろ、同受刑者が黙秘権を行使せず証言することを選んだ場合、「常にそうすると述べてきたように、真実を語るだろう」と述べた。

司法省は先週、2006年にフロリダ州で行われたエプスティーン元被告に関する大陪審の証言記録を公開するよう連邦裁判所に要請したが、同州の連邦判事は23日、文書の公開を認めなかった。