【米大統領選2024】 バイデン氏に似せた自動音声通話が予備選を妨害、米ニューハンプシャー州

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11月に予定される米大統領選に向けた候補者指名争いが始まる中、ジョー・バイデン大統領を名乗る音声が、23日のニューハンプシャー州予備選挙に行かないよう呼びかける虚偽の自動音声通話が問題となっている。
この音声通話は人工的に生成されたものとみられており、すでに当局の捜査が始まっている。
音声の制作者は明らかになっていない。野党・共和党から大統領選出馬を表明しているドナルド・トランプ前大統領の陣営は、関与を否定している。
虚偽の音声は、有権者に自分の票を11月の本選まで「とって」おくよう促し、「共和党は、無党派層や民主党の有権者に、自分たちの予備選に参加するよう促している。何て馬鹿な話だ」と言う。
しかし、予備選で投票した人が総選挙で投票できないなどというルールはない。そのため、自分の票を「とって」おく必要などない。
ニューハンプシャー州の検察庁官事務所は声明で、「自動音声通話の声はバイデン大統領の声に聞こえるが、これまでの調べでは、メッセージは人工的に生成された様子だ」と指摘した。
また、「このメッセージは23日の選挙を違法に妨害しようとするもののようだ」とし、「有権者はその内容を完全に無視するべきだ」と付け加えた。
この自動音声通話は、発信元も偽装されていた。受信者からは、ニューハンプシャー州でバイデン支持派グループの運営を手伝っている、元同州民主党議長キャシー・サリヴァン氏の個人携帯電話番号からの発信に見えていたという。
サリバン氏は声明で、「この自動音声通話は私の許可なく、私の個人携帯電話に折り返しの電話がかかるよう設定されていた」と説明。「選挙妨害以外の何物でもない」と述べた。
米CNNには、自動音声通話をブロックするアプリ「Nomorobo」の推計として、この通話が5000~2万5000回ほどかけられていたようだと報じた。
ホワイトハウスのカリーン・ジャン=ピエール報道官は22日、この音声が偽物だと言明。バイデン氏の選挙活動マネジャーを務めるジュリー・チャヴェス・ロドリゲス氏は、この通話が「投票を抑制し、自由で公正な選挙を故意に妨げようとしている」と非難した。
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ニューハンプシャー州では23日、民主党と共和党がそれぞれ予備選挙を行ない、大統領選の党指名候補者を選ぶ。
民主党側では、バイデン大統領は候補者に登録されていないが、バイデン氏を支持する有権者は投票用紙に直接名前を書くよう同州の民主党関係者は呼びかけている。
ニューハンプシャー州は長年、「予備選を最初に行う州」という地位を維持してきたが、これには反論の声も出ていた。バイデン氏が2023年に承認した投票カレンダーで、この地位が失われたため、同州はバイデン氏の名前を候補者名簿から削除する決定を下した経緯がある。
しかし、バイデン氏が同州で勝利するほか、ホワイトハウス2期目を目指す党の指名を受けることはほぼ確実視されている。








