ガザでの戦闘は「何カ月も続く」とイスラエル軍トップ ハマスは「24時間で241人殺害された」

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イスラエル国防軍(IDF)トップのヘルジ・ハレヴィ参謀総長は26日、パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラム組織ハマスとの戦闘について、「何カ月も」続くだろうと述べた。一方、ハマスが運営するガザ保健当局は、24時間で少なくとも241人が殺害されたと発表した。
ハレヴィ参謀総長は「魔法のような解決策はない」と記者団に語った。同国のベンヤミン・ネタニヤフ首相は前日、ガザ地区での軍事作戦は「まだ終わりには近づいていない」と警告していた。
ハレヴィ参謀総長は26日の記者会見で、確実に「我々の成果を長く維持する」ために、この戦闘は「まだ何カ月も続く」だろうと述べた。
また、「テロ組織を徹底的に解体するためには、断固たる姿勢で戦うほかに近道はない」とした。
IDFは26日の空爆で、ガザ地区北部ジャバリアから南部ハンユニスにかけて100カ所以上の標的を攻撃したと発表した。IDFの地上作戦はガザ地区中部まで拡大していると報じられている。
住民に避難を命じた後、IDFがガザ地区中部の難民キャンプで地上攻撃を開始したとの報道もある。
インターネットと電話サービスはガザ全域で再び遮断された。
27日未明も、ガザ地区からは大きな爆発音が聞こえた。
ハマスが運営するガザ地区の保健省は、過去24時間で241人が殺害され、382人が負傷したと発表した。
同省によると、11週間以上続く戦闘で2万915人のパレスチナ人が殺されている。
パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は、この戦争をパレスチナ人に対する「重大な犯罪」だとしている。
戦闘は10月7日にハマスがイスラエルを攻撃したことで始まった。奇襲では、イスラエル側で約1200人が殺害され、約240人が人質に取られた。イスラエルによると、132人がいまもガザ地区で拘束されている。
これを受け、イスラエルは報復作戦を開始した。国連はイスラエルの砲撃によってガザ地区で約190万人が家を追われているとしている。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のジュリエット・トゥーマ広報官はBBCに対し、「いくつかの場所で飢餓が報告されている。その一方で戦闘は続き、避難者は増え続け、国連が設置した避難所は過密状態でひっ迫している」と述べた。

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アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は先週、「民間人への被害」を抑えるために、イスラエルは攻撃の強度を下げるべきだと述べていた。
ネタニヤフ氏は25日に国会で演説し、「軍事的圧力なしに、すべての拉致被害者を解放することはできない。(中略)我々は戦いをやめない」と述べた。
イスラエルやアラブ諸国のメディアによると、エジプトがイスラエルとハマスの停戦案を提示しているという。
この停戦案は、イスラエルから連れ去られた人質全員と、イスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人囚人(具体的な人数は示されていない)を、1カ月半かけて段階的に解放し、最終的にイスラエルの攻撃を終わらせるというものだと、報じられている。
カタールの仲介で11月に実現した7日間の戦闘休止では、100人以上の人質が解放され、パレスチナ人囚人の一部も釈放された。
停戦を求める声が高まっているが、これまでのところ、イスラエルとハマスの双方はこれに抵抗している。
こうした中、イスラエルのロン・デルメル戦略問題担当相はアメリカのジェイク・サリヴァン大統領補佐官(国家安全保障担当)と会談するため米ワシントンに滞在している。
米国家安全保障会議(NSC)のエイドリアン・ワトソン報道官によると、「ガザ地区の紛争と、ハマスに拘束されている人質の返還に関連する事柄」が会談の焦点になるという。








