イスラエル首相、ガザでの「作戦強化」誓う 停戦求める声高まる中

パレスチナ自治区ガザ地区で展開するイスラエル国防軍の部隊と面会したイスラエルのネタニヤフ首相

画像提供, Office of Israeli PM

画像説明, パレスチナ自治区ガザ地区で展開するイスラエル国防軍の部隊と面会したイスラエルのネタニヤフ首相

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は25日、イスラム組織ハマスに対する地上作戦を続けるパレスチナ自治区ガザ地区を視察し、今後数日間でハマスとの戦闘を強化すると述べた。

ネタニヤフ首相は自身が率いる右派与党クリードの会合で、党員に対し、25日朝にガザ地区を訪れたこと、そしてイスラエルの軍事作戦は「まだ終わりには近づいていない」ことを伝えた。

アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官は先に、イスラエルは攻撃の強度を下げるべきだと述べていた。それから数日たったこの日、ネタニヤフ氏は攻撃の手を緩めるつもりがないことを明らかにした。

10月7日のハマスによる奇襲では、イスラエル側で約1200人が殺害され、約240人が人質に取られた。これを受け、イスラエルは報復作戦を開始した。イスラエルによると、132人がいまもガザ地区で拘束されている。

ハマスが運営するガザ地区の保健省は25日、戦闘が始まって以降、ガザ地区ではイスラエル国防軍(IDF)の砲撃でパレスチナ人2万674人が死亡したと発表した。死者のほとんどは女性や子供という。

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イスラエルは「止まらない、戦い続ける」

ネタニヤフ氏は、ハマスを壊滅させ、ガザ地区に残る人質をイスラエルに帰還させるとも誓った。

また、ガザ地区で面会した部隊が、イスラエルは「最後まで」戦い続けるべきだと求めてきたとした。

「我々は止まらないし、戦い続ける。今後数日間で戦闘を強化していく。長い戦争になるだろう。まだ終わりには近づいていない」

ネタニヤフ氏は25日、会合後に国会で演説。人質となった愛する人たちの即時解放を求める親族からやじが飛んだ。

親族が停戦を「いますぐしろ!」と声を上げる中、ネタニヤフ氏は「軍事的圧力なしに、すべての拉致被害者を解放することはできない。(中略)我々は戦いをやめない」と述べた。

エジプトが停戦案を提示か

イスラエルやアラブ諸国のメディアによると、エジプトがイスラエルとハマスの停戦案を提示しているという。

この停戦案は、イスラエルから連れ去られた人質全員と、イスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人囚人(具体的な人数は示されていない)を、1カ月半かけて段階的に解放し、最終的にイスラエルの攻撃を終わらせるというものだと、報じられている。

カタールの仲介で11月に実現した7日間の戦闘休止では、100人以上の人質が解放され、パレスチナ人囚人の一部も釈放された。

停戦を求める声が高まっているが、これまでのところ、イスラエルとハマスの双方はこれに抵抗している。

24日にはガザ地区の保健省が、中部アル・マガジ難民キャンプにIDFの空爆があり、少なくとも70人が殺されたと発表した

同省のアシュラフ・アルクドラ報道官は、人口が密集する住宅地が破壊されたとしている。

パレスチナ赤新月社によると、IDFの「激しい」空爆で、アル・マガジ難民キャンプと、アル・ブレイジ難民キャンプおよびアル・ヌセイラット難民キャンプを結ぶ主要道路が閉鎖され、「救急車や救助チームの活動が妨げられている」。

IDFは24日、BBCにあてた声明で、「アル・マガジ難民キャンプで衝突があったとの報告」を受けたとし、こう述べた。

「ハマスのテロリストが、ガザ地区の民間人居住区内で活動しているという困難な状況にも関わらず、IDFは民間人への被害を最小限に抑えるために、実行可能な措置を講じるなど、国際法の順守に努めている」