ウクライナ国防省情報トップの妻、重金属中毒 軍当局が説明
ヤロスラフ・ルキフ、BBCニュース

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ウクライナ国防省の情報部門のトップ、キリロ・ブダノフ情報総局長(37)の妻マリアンナ・ブダノフ氏が重金属中毒になったと、ウクライナ国防省情報総局の報道官が28日、BBCウクライナ語に話した。病院で治療を受けたという。
アンドリイ・ユソフ報道官は、情報総局の職員数人にも、軽い中毒症状がみられると説明。そうした人が何人いるのかは明らかにしなかった。
現地メディアは、ロシアによる攻撃の可能性については伝えていない。また、ブダノフ局長が狙われたことを示すものも見つかっていない。
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ブダノフ情報総局長は、昨年2月にロシアによるウクライナ全面侵攻が始まって以降、ロシア軍に対する主要軍事作戦の立案と、時には実行において、重要な役割を担ってきた。
マリアンナ氏に毒が盛られた疑いは、ニュースサイト「バベル」が28日に最初に報じた。それによると、同氏は「長い時間」体調不良を訴え、病院に運ばれた。すでに治療を終えており、医師らが容体を注視していくという。
使われた可能性がある重金属の種類は明らかにされていない。ただ、「日常生活や軍事作戦で使われるものでは決してない」と、当局者は断言した。

現地メディアの「ウクライナ・プラウダ」はその後、マリアンナ氏は検査によって中毒が確認されたと、独自の情報として伝えた。
毒が入った食べ物を与えられた可能性が高いが、初期治療を終えて「気分はよくなっている」という。
ウクライナのウニアン通信は、マリアンナ氏は国内の病院で治療を受けているようだと報じた。
同氏は1993年キーウ生まれ。心理学の修士号をもっている。後に政治に関わるようになり、キーウ市長のアドバイザーを務めた。
2015~2017年にはキーウの軍病院でボランティアとしても働いたと、雑誌「エル」に昨年語っていた。
ブダノフ局長は9月、ウェブサイト「ウォー・ゾーン」に対し、昨年「2月の侵攻以降は」安全上の理由から妻とオフィスに滞在していると説明。
「彼女(マリアンナ氏)は実は国立警察学校の教授だ。彼女は法心理学を教えている。他の人には問題かもしれないが、彼女にとっては問題ではない」と話した。
ユソフ報道官は先に、ブダノフ局長に対する暗殺未遂はこれまで10回を超えていると、ウクライナ・プラウダに語っていた。










