【米大統領選2024】 ペンス前副大統領が撤退を表明 共和党指名争い

Mike Pence and his wife Karen Pence wave on October 28, 2023.

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画像説明, マイク・ペンス氏は28日の集会で、大統領選の共和党候補者指名争いからの撤退を表明した

アメリカのマイク・ペンス前副大統領(64、共和党)が28日、来年の大統領選挙の党候補者指名争いから撤退すると表明した。「今は私の出番ではない」と説明した。

ペンス氏は、この日午後にラスヴェガスで開催された「共和党ユダヤ人連合」の集会で、撤退の意向を明らかにした。

支持者に向けた声明文では、「苦しい戦いになることは常に分かっていたが、後悔はない」、「私はこの選挙戦から去るが、保守的な価値観のための闘いからは決して去らない」とした。

共和党の候補者指名争いは、ドナルド・トランプ前大統領がリードしている。主要候補の中で選挙運動の停止を表明したのは、ペンス氏が初めて。

撤退にあたり、ペンス氏は他の候補への支持を発表することはなかった。

ペンス氏は最近の世論調査で支持率が低迷。党内の有権者の支持をなかなか拡大できなかった。

一方で、ペンス氏の選挙運動団体は借り入れが膨らみ、その額は9月末で62万1000ドル(約9300万円)に達していた。銀行口座の残金は120万ドル(約1億8000万円)ほどで、他の候補らと比べ大幅に少なかった。

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礼節ある指導者を選ぶよう訴える

ペンス氏は、2021年1月6日の連邦議会襲撃事件をめぐりトランプ氏と公然と対立したことや、2020年大統領選でのジョー・バイデン氏(民主党)の当選を認定する議会を取り仕切ったことで、多くの共和党有権者の支持を失った。

トランプ氏は、バイデン氏の当選を覆すことを拒否したペンス氏を、「勇気」がないと叱責した。

連邦議会襲撃事件の際には、議会になだれ込んだ暴徒らの一部から「マイク・ペンスをつるせ」との声も出た。このとき以来、多くのトランプ氏の支持者らは、ペンス氏を裏切り者とみるようになった。

ペンス氏は今年3月、トランプ氏が暴徒を励ましたことで、「あの日、私の家族と議事堂にいた全員が危険にさらされた」と述べた。

この日の撤退表明では、「私たちの本性の優れた部分に訴えかけ、私たちを勝利に導くだけでなく、礼節をもってこの国を導き、アメリカを常に強く、豊かで、自由にしてきた伝統ある原則に立ち返らせてくれる」指導者を選ぶよう、ペンス氏は国民に訴えた。

11月8日には、共和党候補らによる3回目の討論会が予定されている。ペンス氏はそれを目前としたタイミングで撤退を表明した。