エルモソ選手、スペインサッカー連盟会長を告訴 W杯でのキスめぐり

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画像説明, スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長

サッカーの女子ワールドカップ(W杯)で優勝したスペイン代表のジェニファー・エルモソ・フエンテス選手が6日、同国サッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長(46)を告訴した。

ルビアレス会長は8月20日に行われたW杯決勝後のトロフィー授与式で、エルモソ選手の唇にキスした。エルモソ選手は、このキスは同意の下ではなかったと述べている。

一方、ルビアレス会長は、キスは「相互的で同意があった」と主張し、会長辞任を繰り返し拒否している。

エルモソ選手の告訴により、ルビアレス会長は起訴されて刑事被告人になる可能性がある。

スペインの検察当局は8月29日に、ルビアレス会長の行為が性犯罪に当たるのかを判断する予備捜査を開始。その際、エルモソ選手の主張の「明白な性質」について、「その法的な意味を判断する必要がある」と述べた。

また、「ジェニファー・エルモソの公式声明によると、ルイス・ルビアレスによる性的な行動は同意の下ではなかった」と指摘した。

その上で、性暴力やセクハラなどでの起訴には被害者による届け出が必要だとして、司法の専門家がエルモソ選手に連絡し、司法手続きについて説明するとしていた。

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ルビアレス会長をめぐっては、国際サッカー連盟(FIFA)が8月26日、90日間の暫定的な資格停止処分を発表した。

スペイン国内でもスポーツ裁判所が9月1日、同会長がエルモソ選手にキスをしたことで「重大な違反」を犯したと判断し、訴追した。ただし、政府が求めた停職処分につながる「非常に重大な違反」での訴追には至らなかった。

5日には、W杯優勝チームを率いたホルヘ・ヴィルダ監督が解任された。同監督は、ルビアレス会長と親しいとみられている。後任には初の女性監督となるモンツェ・トメ氏が選ばれた。

スペイン代表の次の試合は9月22日。欧州サッカー連盟(UEFA)ネーションズリーグでスウェーデンと対戦する予定だ。

しかし、スペイン女子サッカー選手会(FUTPRO)に所属する選手81人が、ルビアレス氏が解任されない限り、代表チームに参加しないと表明。これらには、W杯優勝チームの23人が全員含まれている。