カナダの山火事、3人目の消防士が死亡 「並外れた犠牲払い市民の安全守った」と当局

画像提供, Reuters
カナダ・ブリティッシュコロンビア州西部フォート・セント・ジョン近郊で発生した山火事で、消火活動にあたっていた消防士1人が死亡したと、当局が29日に発表した。カナダは過去最悪の山火事シーズンに対処しており、消防士の死亡は3人目。
ブリティッシュコロンビア州のデイヴィッド・イービー首相は29日に声明で、3人目の消防士が死亡したことを認め、「この最前線のヒーローの家族や友人、同僚に思いを寄せている」と述べた。
そして、今年の夏は「非常にひどい」状況にあるとして、「私たちの安全を守るために」消防士たちは「並外れた犠牲を払っている」とたたえた。
ドニークリーク山火事と呼ばれるこの火災は制御不能の状態で、ブリティッシュコロンビア州のさらに南側の、アメリカ国境に近い地域の人々が避難している。
現在カナダで発生している山火事の3分の1は、ブリティッシュコロンビア州で起きている。
今年夏のカナダでは、これまでに韓国やキューバの国土面積を上回る約3000万エーカー(約12万1400キロ平方メートル)が山火事で焼失している。
アメリカ北西部ワシントン州で発生した火災がカナダ国内へ広がったことを受け、ブリティッシュコロンビア州南部の町オソヨースとその周辺地域の住民に避難指示が出された。
同町の人々は、火の手が迫ってくる様子をとらえた画像をソーシャルメディアで共有した。
観測史上最悪の山火事
観測史上最悪の山火事シーズンに見舞われているカナダでは今月、ほかに2人の消防士が別々の山火事で死亡した。
また、ブリティッシュコロンビア州に隣接するアルバータ州では20日、消火剤を散布する活動にあたっていたヘリコプターが墜落し、パイロット1人が死亡した。
カナダで発生している990件の山火事のうち613件は、制御不能な状態という。
6月には、大西洋に面した東部ノヴァスコシア州で同州史上最大の山火事が起きた。
気候変動は、山火事を引き起こす高い気温や乾燥のリスクを高める。
世界の気温は工業拡大以前(1850~1900年)から1.1度以上、上昇しており、各国政府が温室効果ガスの排出量を大幅に削減しない限り、気温は上昇し続けると予測されている。
カナダでは世界のほかの地域の推定2倍の速さで温暖化が進んでいるとされ、異常気象の発生頻度と激しさが増している。
また、カナダでの山火事で発生した煙は、北米大陸の東海岸沿いを南下し、欧州にまで到達している。北米全域では大気汚染警報が発令された。










