米メタ、ツイッターの競合アプリ「スレッズ」を6日公開へ インスタグラムと連携
ジェイムズ・クレイトン、北米テクノロジー記者

画像提供, Meta
フェイスブックやインスタグラムを運営する米メタは4日、ツイッターの競合となる新しいアプリを6日に始動させると発表した。
「Threads(スレッズ)」と名付けられたこのアプリは、インスタグラムと連携するという。現在、アップルのアップストアで予約が可能だ。
メタ社は「スレッズ」を、「文字ベースの会話アプリ」と説明している。
このところ、メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)とツイッターを所有する米富豪イーロン・マスク氏の対立が深まっている。両者は先月、「ケージの中で取っ組み合いをしよう」と合意したかに見えたが、どこまで本気だったかは不明だ。
マスク氏は4日、スレッズに関するツイートに「向こうの運営はまともで、何よりだ」と反応し、ザッカーバーグ氏に皮肉を飛ばした。
ツイッターは3日、アカウントを整理して一覧表示できる公式ダッシュボード「ツイートデック」を30日以内に有料化すると発表した。マスク氏は、ツイッターの有料サービス「ツイッター・ブルー」への誘導を進めており、その一環も措置とみられる。
これに先立ちマスク氏は今月1日、ツイッターのユーザーが1日に閲覧できる投稿数を一時的に制限したと発表していた。「データが強奪されすぎている」ことへの対策だという説明だった。
他方、メタ社のスレッズは無料サービスで、利用者が閲覧できる投稿の数に特に制限はない様子だ。「スレッズは、今日あなたが関心を寄せている話題から明日のトレンドまで、あらゆることを議論するためにコミュニティーが集まる場所です」と同社は説明している。
アップストアに掲載されたスクリーンショットによると、スレッズの見た目はツイッターにほとんどそっくりだ。
スレッズはメタ社のアプリなので、ユーザーの位置情報や購入情報、閲覧履歴などを含む、携帯端末内のデータを掃除機のように吸い上げることになる。
ツイッターの真の競合になるか
ここ数年、ドナルド・トランプ前米大統領の「トゥルース・ソーシャル」や「マストドン」など、ツイッターに似たSNSアプリが数多く登場している。
ツイッターの創業者ジャック・ドーシー氏が開発している「ブルースカイ」は、週末にツイッターが一時的な閲覧制限を開始して以降、「記録的な」トラフィックを記録していると述べている。
しかし、スレッズはツイッターにとって、これまでで最大の脅威となるかもしれない。
メタのザッカーバーグCEOは、他社のアイデアを借用して活用することで有名だ。
フェイスブックやインスタグラムの「リール」機能は、動画アプリ「TikTok(ティックトック)」のコピーだと見られている。「ストーリー」機能は「スナップチャット」に似ている。
加えてメタには、ツイッターと競合できるだけの企業力がある。スレッズはインスタグラムのプラットホームの一部となるため、数億もの既存アカウントと連携できる。他の競合サービスのように、ゼロからのスタートではない。
マスク氏はツイッター運営にあたり、「言論の自由重視」を掲げてきた。その姿勢は一部の利用者から支持されているものの、一部の利用者はマスク氏の運営姿勢に拒絶反応を示している。
ザッカーバーグ氏は、ツイッターに幻滅した利用者の相当数を取り込めば、本当の意味でツイッターの代わりとなるサービスが作れると期待しているだろう。









