トランプ氏の新SNSが公開 アップストアで

アメリカのドナルド・トランプ前大統領が創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」(Truth Social)の機能限定版が20日、米アップルのアプリ市場アップストアで公開された。
このアプリについては、ツイッターと似ているとの声が出ている。
ツイッターは昨年1月6日の米連邦議事堂襲撃事件後、同社の暴力賛美に関する規制に違反したとして、トランプ前大統領の利用を禁止した。
トランプ前大統領はツイッターで、最盛期に8800万人を超えるフォロワーを誇っていた。トランプ氏はこのほか、フェイスブックとユーチューブからも利用を禁止された。
早速使い始めた人の一部からは、アカウントの登録がうまくいかないとの報告があがっている。
開発プロジェクトを主導した、元下院議員のデヴィン・ニューネス氏は、アプリは3月末までに完全に機能するようになるとしている。
ツイッターに似たボタン
アプリは昨年設立された「トランプ・メディア&テクノロジー・グループ」(TMTG)が作った。これまでベータ版を約500人が使っていた。
ドナルド・トランプ・ジュニア氏は先週、父親のトランプ前大統領がアプリで最初の「トゥルース」(真実)を発信したとしてスクリーンショットを投稿した。
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検閲フリーを売りに
「トゥルース・ソーシャル」については、ツイッターのリプライ、リツイート、「いいね」のボタンに似たボタンを採用しているとの指摘が出ている。
「トゥルース・ソーシャル」は自社サイトで、「幅広い見解を受け入れるソーシャルメディアであり、オープン、自由、正直な世界規模の対話を、政治イデオロギーで差別することなく促進する」と、アプリについて説明している。
トランプ前大統領は新たなアプリについて、「自由な発言」を応援し、ツイッターやフェイスブックのような「検閲」がないものにしたいとしている。
保守層では、米シリコンヴァレーのソーシャルメディア企業が投稿やユーザーを排除し、自由な発言を妨げているとの見方が広く共有されている。
ニューネス氏は、「トゥルース・ソーシャル」では検閲はないとしている。
しかし、アップストアやグーグルプレイで扱っているソーシャルメディアには、法律違反の投稿の削除が義務付けられている。両アプリ市場は昨年、暴力の脅威を与え、違法行為が含まれていたとして、「パーラー」を排除した。その後、両アプリ市場の利用規定に従うことを条件に、同アプリは復帰が認められた。
多くの利用者を得るのは困難か
検閲が皆無のアプリは、すぐに使えなくなることが予想される。
検閲なしをうたうアプリはこれまでもあったが、ソーシャルメディア大手のような利用者を得るに至ったものはない。
米シンクタンクのブルッキングス研究所のダレル・ウエスト氏は、「彼(トランプ前大統領)が自らのアプリを手に入れても、(アプリ市場の)利用規定に違反したら、アプリ市場側は基本的に彼のアプリを締め出すことができる。彼にとって、多くの利用者を得るのは非常に難しくなるだろう」と話した。








