トランプ氏、新ウエブサイト立ち上げ フェイスブック監督委は凍結支持

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ドナルド・トランプ前米大統領は4日、新しい「広報」ウエブサイトを開始した。トランプ氏の「机から直接」コンテンツを掲載する場になるという。一方、フェイスブック監督委員会は日本時間5日夜、1月7日にトランプ氏のアカウントを凍結した同社の判断を支持すると発表した。

トランプ氏は今年1月、支持者たちが連邦議会議事堂を襲撃した事件を機に、ツイッターのアカウントを永久凍結された。フェイスブックやユーチューブのアカウントも一時凍結された。

前大統領はそれ以来、プレスリリースを通じて声明を発表し続けていた。新しいウエブサイトはこうした内容も掲載することになるという。

利用者は、サイト上の投稿に「いいね」などと評価できるほか、ツイッターやフェイスブックで共有することもできる。

サイト上には、昨年の米大統領選が不正選挙だったという、すでに反証済みの主張を繰り返す内容が複数投稿されている。

From the desk of Donald J Trump website

画像提供, Donald Trump

画像説明, トランプ氏の新しいウエブサイトのスクリーンショット

フェイスブック監督委は凍結支持

フェイスブック監督委員会は日本時間5日夜、「1月7日にトランプ大統領(当時)のアカウントをフェイスブックとインスタグラムで凍結したフェイスブックの判断を支持する。連邦議会議事堂反乱の際のトランプ氏の投稿は、フェイスブックの規約に激しく違反し、暴力を促し正当化するものだった」と判断を示した。

一方で、フェイスブックが凍結の期限を示さなかったこともフェイスブック自身の規約違反だとして、半年以内に新しい明確な罰則を決めるよう勧告。国家首脳や政府高官が繰り返し、危害リスクとなる内容や国際的な人権の規範に違反する内容を投稿するようなら、そのアカウントを一定期間凍結するか、削除すべきだと提言した。

一方でユーチューブは、「現実世界の暴力」の脅威が収まれば、トランプ氏のアカウントを復活させる方針を示している。

1月6日の議会襲撃を受けてフェイスブックは、トランプ氏の投稿が「暴力の美化」を禁止する規約に違反したとして、アカウントを一時凍結した。当初は24時間の凍結だったが、後のそれを「無期限」に延期した。

マーク・ザッカーバーグCEOは当時、トランプ氏に投稿を認めることのリスクは「あまりに大きすぎる」と述べていた。

今回、フェイスブックの凍結決定について判断を下した監督委員会は、投稿内容への同社のモデレーション(管理者のチェック)が議論を呼ぶものだった場合、判断を示す。ザッカーバーグ氏が設置し、委員の報酬など費用はフェイスブックが負担するが、第三者機関として機能している。委員会は、ジャーナリストや人権活動家、弁護士や学識者などで構成されている。

A video with text saying 'A place to speak freely and safely'

画像提供, Donald Trump

画像説明, トランプ氏の新しいウエブサイトには「自由に安全に発言する場」だと説明する動画も掲載されている

トランプ氏はSNSも?

トランプ氏のジェイソン・ミラー上級顧問は今年3月、新しいソーシャルメディアのプラットフォームをトランプ氏が立ち上げると明らかにし、「すごいプラットフォームになる」と話していた。

今回のウエブサイトについてミラー氏は4日、これは自分が前に話題にしたソーシャルメディアとは別物だとツイート。「それについてはもう間もなく、追加情報を発表する」としている。

新しいウエブサイトを作ったのは、トランプ氏の選対委員長だったブラッド・パースカル氏が立ち上げたデジタルサービス会社「キャンペーン・ニュークリアス」だと言われている。

このサイトとは別に、トランプ氏が在住するフロリダ州の州議会は4月末、テクノロジー企業が政治家をソーシャルメディアから永久凍結することを禁止する州法を可決した。トランプ氏の支持者、ロン・デサンティス州知事が署名すれば成立する。ただし、ソーシャルメディアを運営する企業は、自社規約に違反する内容の掲載を強制させられることになり、それは憲法修正第1条で保障される自分たちの表現の自由を侵害するものだと反発しており、州法が成立すれば法廷闘争が予想されている。