トランプ氏がNYのトランプタワーに到着、翌4日に出頭へ 周辺は厳戒態勢

Former US President Donald Trump arrives at Trump Tower in New York on 3 April 2023

画像提供, AFP

画像説明, 米ニューヨーク市内のトランプタワーに到着したドナルド・トランプ前大統領(3日)

アメリカ・ニューヨーク州の大陪審に起訴されたドナルド・トランプ前大統領(76)が3日、自宅のある南部フロリダ州からニューヨーク・マンハッタンにあるトランプタワーに到着した。法廷での罪状認否は翌4日に予定されており、トランプタワーの住居で一夜を過ごすとみられる。

トランプ氏は先月、元ポルノ女優に口止め料を支払ったとされる疑惑に絡んでニューヨーク州で起訴された

罪状の詳細は4日午後2時15分(日本時間5日午前3時15分)ごろ開始の罪状認否で明らかになる。

米大統領経験者が重罪で起訴されたのはトランプ氏が初めて。同氏は不正行為はなかったと否定している。

トランプ氏は3日、フロリダ州の自宅から移動する直前に、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「魔女狩りだ」とすべて大文字で書き込んだ。

前大統領で、2024年大統領選への立候補を表明しているトランプ氏の、罪状認否までの24時間の動向の一瞬一瞬に、全米の注目が集まっている。

トランプ氏のマンハッタンの住居トランプタワー周辺の交差点では数十人の報道陣が陣取り、上空を少なくとも5機の報道ヘリが旋回した。ニューヨーク市民や観光客は足を止め、その光景を眺めていた。

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これからの動き

トランプ氏は3日午後4時15分すぎ、厳重な警備の中、支持者に手を振り、超高層のトランプタワーの中へ入った。この日は自宅で法律顧問たちと過ごすとみられる。

4日朝には、警官や裁判所職員、シークレットサービスが、トランプ氏をマンハッタン南部にある裁判所施設まで送る予定。ニューヨークはトランプ氏が不動産帝国を築いた地。

トランプ氏は法廷での罪状認否に先立ち、マンハッタン地区検事アルヴィン・ブラッグ氏の事務所に出頭し、指紋採取や、場合によっては逮捕時の写真撮影が行われる予定。

その後、出廷し、起訴状が読み上げられる。トランプ氏の弁護士はすでに、同氏が無罪を主張することを明らかにしている。

保釈が認められれば、トランプ氏はフロリダ州の自宅に戻り、午後8時15分(日本時間5日午前9時15分)から演説を行う予定。

NY Map

厳重な警備態勢

トランプ氏の出頭に向けた警備は、米連邦捜査局(FBI)やニューヨーク市警、シークレット・サービスなどによって調整が進められているとされる。

ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は3日の記者会見で、同市に対する具体的な脅威はないものの、当局は不測の事態に備えていると説明した。

「騒ぎを起こしたい連中が明日、私たちの街に来るかもしれない」とし、「私たちのメッセージは明確かつシンプルだ。暴れないで」と述べた。

報道によると、トランプ氏は今回の起訴で、30件以上の罪状に問われているとされる。2016年に元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏に13万ドル(現在の為替レートで約1700万円)を支払い、不倫疑惑に関して口止めを図った際に事業記録を改ざんした疑いが浮上しており、起訴内容はそれに関連したものとされる。

この事件に詳しい人々が米メディアに語ったところでは、トランプ氏は第1級事業記録改ざん罪で起訴されているという。同罪はニューヨーク州では重罪。

追加取材:ケイラ・エプスティーン(ニューヨーク)