トランプ氏、裁判に向け「戦闘態勢を整えている」=弁護士

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アメリカのドナルド・トランプ前大統領は、4日に予定されているニューヨークの法廷での罪状認否を前に「戦闘態勢を整えている」――。トランプ氏の弁護士が2日、米メディアにそう話した。
トランプ氏は先月、元ポルノ女優に口止め料を支払ったとされる疑惑に絡んでニューヨーク州で起訴された。裁判所に出頭するため、3日にフロリダ州の私邸マール・ア・ラーゴから飛行機でニューヨーク入りするとみられている。
4日の罪状認否を終えるとフロリダに戻り、支持者に向けて演説する予定。
トランプ氏は不正行為を全面否定し続けている。
同氏の弁護士ジョー・タコピナ氏は2日、米ABCの番組で、いかなる罪状に対しても徹底抗戦すると宣言。トランプ氏について「この闘いに準備万端で臨む」と述べた。
また、「私たちは闘いの準備ができている。できるだけ早くこの件を進め、彼の潔白を証明するのを心待ちにしている」と話した。
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報道によると、トランプ氏は今回の起訴で、30件以上の罪状に問われているとされる。2016年に元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏に13万ドル(現在の為替レートで約1700万円)を支払い、不倫疑惑に関して口止めを図った際に事業記録を改ざんした疑いが浮上しており、起訴内容はそれに関連したものとされる。
この事件に詳しい人々が米メディアに語ったところでは、トランプ氏は第1級事業記録改ざん罪で起訴されているという。同罪はニューヨーク州では重罪。
起訴の内容や件数などはまだ明らかにされていない。弁護士のタコピナ氏も、まだ起訴状を目にしていないとしている。
手錠はかけられないと弁護士
トランプ氏は4日、ニューヨーク・マンハッタンの裁判所に出頭し、午後2時15分(日本時間午前3時15分)開始の罪状認否に臨む予定。フアン・マーシャン判事が審理を担当する。
トランプ氏の弁護士のタコピナ氏によると、同裁判所はこの審理のため、午後は閉鎖されるという。トランプ氏は手錠をかけられないが、他の詳細はまだ不明だという。
タコピナ氏は、「前例がなく(中略)どう進むのかわからない」と述べた。ただ、罪状認否は判事の前で「無罪」を主張する典型的なものになるだろうとし、できるだけ早く進めて裁判所を後にしたいとした。
連邦捜査局(FBI)やニューヨーク市の裁判所職員、シークレット・サービスなどの当局は、4日に向けて準備を進めている。ニューヨーク市警は市内での抗議行動を想定し、警備を強化しているとされる。

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支持者らを前に演説を予定
ニューヨークでは4日昼、トランプ氏を支持する集会が予定されている。共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員が登場する予定で、起訴に対する「平和的な抗議」に参加するよう支持者らに呼びかけている。
トランプ氏は同日、法廷での審理を終えるとマール・ア・ラーゴに戻り、午後8時15分に演説をする予定。
トランプ氏のフロリダの私邸前には先週末、支持者ら十数人が集まり、「トランプ2024」と書かれた旗や横断幕を通りすがりの車に向かって振った。運転していた人たちは、支持または不支持のクラクションを鳴らした。
その場にいたのは、トランプ氏の支持者より、同氏の出発を待つ記者やカメラマン、撮影クルーのほうが多かった。
支持者の女性は、「私たちが応援しているということを、(トランプ氏に)知らせるためにここにいる」とBBCに話した。「彼がいつも私たちにしてくれたのと同じことをしている。(中略)彼はニューヨークに行って、すぐに勝利するはずだ」。
共和党議員らもトランプ氏支持
トランプ氏は2024年大統領選挙への立候補を表明している。今回の起訴について同氏は、捜査に当たってきたマンハッタン地区検事アルヴィン・ブラッグ氏による「政治的起訴」だと非難している。
米大統領経験者が重罪で起訴されたのはトランプ氏が初めて。
ケヴィン・マカーシー下院議長を含む多くの共和党議員たちが、トランプ氏への支持を表明している。また、刑事司法制度を武器にして来年の大統領選に影響を与えようとしているとして、ブラッグ地区検事を非難している。
これに対してブラッグ検事は、今回の起訴は市民としての義務を果たしたニューヨーク市民によるものであり、トランプ氏も議会も手続きを阻むことはできないと述べている。







