ゼレンスキー氏、ロシアへの追加制裁を西側に要請

Ukrainian President Volodymyr Zelensky during the video conference with G7 leaders.

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画像説明, ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、G7のオンライン緊急会合に参加した

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11日、ロシアによる「テロの新たな波」への対応が必要だとし、ロシアにさらなる制裁を科すよう各国に求めた。

ウクライナでは10日、各地の都市がロシアのミサイル攻撃を受けた。少なくとも計19人が死亡し、100人以上が負傷した。

ゼレンスキー氏は11日夜の演説で、この日もミサイル28発がウクライナに向けて発射され、うち20発を迎撃したと述べた。イランの軍事用ドローンも含まれていたとした。BBCはこの説明が正しいのか確認できていない。

ゼレンスキー氏はまた、「もし今日の攻撃がなければ、昨日テロリストによって損壊されたエネルギーの供給、水の供給、通信はもう復旧していたはずだ」とした。

その上で、「今日、ロシアは1つのことしか成し遂げていない。私たちの復旧を少しだけ遅らせるということだ」と述べた。

ゼレンスキー氏によると、国内各地で復旧作業が「迅速かつ効率的に」進められている。10日に攻撃されたほとんどの都市と集落で、電気と通信が復旧したという。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、今回の攻撃について、ロシアとクリミア半島をつなぐ重要な橋で8日にあった爆発に対する報復だと述べている。

動画説明, ウクライナ各地をロシアがミサイル攻撃 「ひるまない」とゼレンスキー大統領

ゼレンスキー氏は11日、主要7カ国(G7)の緊急オンライン会合に参加。G7側は、「財政、人道、軍事、外交、法律」面での支援を「必要な限り」続けると約束した。

G7はカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカの各国。

ゼレンスキー氏はその後、西側各国に対し、ロシアへ政治的圧力をかけると同時に、ウクライナを支援する新たな方法を見いだすよう要望した。

「今回のようなテロの新たな波に対しては、ロシアの責任を問う新たな波が必要だ。それは新たな制裁であり、新たな形の政治的圧力であり、新たな形のウクライナ支援だ」

「テロ国家には、テロの波で何かがもたらされると考えることすら、させてはならない」

西側諸国は、ロシアが2月にウクライナを侵攻して以来、ロシア企業やプーチン氏の支持者らに広範な制裁を科している。

「プーチン氏と会う理由ない」と米大統領

AP通信は11日、東部ドネツク州リマンで集団埋葬地が見つかったと伝えた。リマンは最近、ロシアの支配から解放された。

ドネツク州の軍事行政トップのパウロ・キリレンコ氏の話としてAP通信が報じたところでは、兵士と民間人の遺体50体以上が、複数の埋葬地で発見された。

一方、アメリカのジョー・バイデン大統領は同日、米CNNに対し、プーチン氏は「合理的な人物」だが、ウクライナ侵攻を成功させる能力があると自らについて見誤ったとの見方を示し、こう述べた。

「もろ手を挙げて歓迎されると思っていたのだろう。母なるロシアのふるさとキーウで、歓迎されるのだと。彼は完全に誤算を犯したのだと思う」

バイデン氏はまた、来月インドネシアで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議でプーチン氏と会談する可能性について問われると、現在のところ会談する理由はないと答えた。

バイデン氏は、「彼が具体的に何を話したいかによるだろう」と説明。ロシアで薬物関連の罪で禁錮9年の判決を受け服役中の米女子プロバスケットボール選手、ブリトニー・グライナー氏については、話し合いに前向きだと付け加えた。

そして、「しかし、彼は残忍な行動を取っている。彼は戦争犯罪を犯したと思う。従って今、彼と会ういかなる理由も見当たらない」と述べた。

バイデン氏はさらに、プーチン氏が核戦争の脅しをかけているものの、実際にそうするとは思わないと述べた。

「世界最大の核保有国の1つである国の指導者が、ウクライナで戦術核兵器を使用するかもしれないといった考えについて話すのは、無責任だと思う」