エリザベス英女王、コロナ症状でも軽い公務を続行

画像提供, PA Media
イギリス王室のバッキンガム宮殿は21日、新型コロナウイルスに感染したエリザベス女王(95)が、ウィンザー城で「軽い公務」を続けていると発表した。
王室は20日、女王が新型ウイルス検査で陽性だったと認め、「軽い風邪のような症状」が出ていると説明した。
女王の行っている軽い公務には、政府閣僚などからの書類に目を通すことなどが含まれる。女王宛ての書類は毎日、かなりの量になるという。
BBCのダニエラ・ラルフ王室担当編集委員は、「ウィンザー城には慎重な空気が流れているが、大きな警戒要因にはなっていない」と説明。女王にとって「できる限り通常営業」になるよう取り計らわれていると述べた。
一方で、女王はここ1年で劇的に痩せ、体力も落ちているため、医療チームは女王の容体を注視しているだろうと報じた。
<関連記事>
イギリス王室では10日、女王の息子のチャールズ皇太子(73)が新型ウイルスに感染。皇太子は陽性の検査結果が出る2日前に、エリザベス女王と面会していた。
その後、皇太子の妻カミラ夫人(74、コーンウォール公爵夫人)も感染が確認された。
また、ウィンザー城ではこのところ、複数の感染者が出ているという。
女王の予定には今週、対面での面会はなかった。ビデオ通話での面会は延期された可能性が高い。
一方、政府閣僚や英連邦諸国の代表から毎日送られる書類に目を通し、必要に応じて承認や署名をする公務は継続するとみられている。
今週予定されているケンブリッジ公爵夫人ケイト妃のデンマーク訪問は、予定通り行われる見通しだ。

画像提供, PA Media
エリザベス女王は、2021年1月に1回目の新型ウイルスワクチンを接種。その後、2回目とブースター接種も終えているとみられている。
女王の感染を受け、ボリス・ジョンソン首相や最大野党・労働党のサー・キア・スターマー党首は、回復を祈るメッセージを発表した。
ジョンソン首相は21日、COVID-19感染者に自宅隔離を義務付けるなどしてきた、新型ウイルス対策の法的規制を全廃すると発表。議会で新たな「コロナとの共生」戦略を説明した。
4月に96歳となるエリザベス女王は今年、即位70周年を迎えた。6日には、東部ノーフォークのサンドリンガム邸で即位70周年の記念日を迎えた後、ウィンザー城に戻り、チャールズ皇太子に会っていた。
5日には、サンドリンガムの地域住民を招いて、即位70周年を祝うレセプションを開催。公の場に出席するのは、3カ月ぶりだった。参加者からは「とてもお元気そうでした」という声が聞かれていた。
15日には、チャールズ皇太子と接触して以来初の公務に携わり、新しくイギリスに赴任したフィンランドとヨルダンの大使2人の信任状を受ける信任状捧呈式にオンラインで参加した。
翌日にはウィンザー城で、王室と英軍の連絡係を務める王室の新しい国防サービス部長と会談。杖をついて室内に入った女王は左脚を指して、「ご覧のように、動けないんですよ」と笑いながら話していた。
王室には独自の医療チームがおり、エリザベス女王には王室医療主任のサー・ヒュー・トーマス医師がついている。
サー・ヒューはインペリアル・コレッジ・ロンドンの消化系遺伝学の教授で、ロンドンのセント・メアリーズ病院の医局長を務めている。

イギリス王室と新型コロナウイルス

画像提供, Getty Images
- 2020年3月: チャールズ皇太子が感染
- 2020年4月: ケンブリッジ公爵ウィリアム王子が検査で陽性に
- 2021年1月:エリザベス女王と夫の故・フィリップ殿下が1回目のワクチンを接種
- 2021年2月: チャールズ皇太子とカミラ夫人が1回目のワクチンを接種
- 2022年2月8日:エリザベス女王、ウィンザー城でチャールズ皇太子と面会
- 2022年2月10日:チャールズ皇太子、検査で陽性に。皇太子の感染は2度目となる
- 2022年2月14日:カミラ夫人が検査で陽性に
- 2022年2月20日:バッキンガム宮殿が、エリザベス女王が感染したと発表











