南アでオミクロン株の波はピークに達したか 入院人数は懸念下回る

画像提供, AFP
南アフリカ政府は30日、新型コロナウイルス感染の第4波のピークは過ぎたかもしれないとして、夜間外出禁止など行動制限を緩和した。オミクロン変異株は伝播(でんぱ)力がきわめて高いものの、これまでの感染の波に比べて入院患者の数は少なかったという。また死者の増加も特に見られなかったという。
南アフリカ政府は臨時閣議後に声明を出し、ほぼ全ての州で感染者数や入院率が減少していると述べた。今月25日までの1週間で確認された感染者数は計8万9781人。前週の12万7753人から大きく減少したという。
オミクロン株の感染拡大にもかかわらず、国内の病院には「通常の医療対応のための入院患者を受け入れる余力」があるという。
同政府はこうした感染状況の改善を受け、午前0時から午前4時までの移動制限を解除。酒類を提供する店舗はこれまで午後11時に閉店することとなっていたが、今後は通常の規則に基づき酒類を販売できるようになる。
南アフリカでは昨年3月末に国家非常事態が宣言されて以来、何らかの夜間外出制限が実施されてきた。
一方で政府は引き続き国民に対して、ワクチン接種を呼びかけている。また公共の場所のマスク着用を引き続き義務付けるなど、公衆衛生の決まりを守るよう要請している。
多人数の集まりは今後も、屋内は最大1000人、屋外は最大2000人、もしくは会場の収容人数の50%と制限が続く。
国家コロナウイルス評議会(NCCC)は今後も状況を注視し、病院が圧迫されるような事態になれば、必要性に応じて制限を厳しくしていくと政府は方針を示している。
2020年初頭からのパンデミックで南アフリカでは350万人近くの感染と9万人以上の死亡が確認されており、感染被害はアフリカ大陸で最も大きい。
南アフリカ以外の状況は
11月末に南アフリカで最初に確認・報告されたオミクロン株は、欧州やアメリカなどで感染者が急増しており、世界保健機関(WHO)は29日、デルタ株とオミクロン株の組み合わせが、新型コロナウイルス感染症COVID-19の「危険な感染の津波」を引き起こしていると危機感を示した。
多くの国が感染状況と行動制限のバランスに苦慮しながら、対応している。
- イスラエルは、新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種を承認した。30日には9月以来最多の1日の感染者数を確認した。
- フランスは、2日連続で1日20万人以上の感染者を確認した。
- インドでは、新規感染者の急増を受けて、すべての主要都市で夜間外出を禁止するなど行動制限を強化している。
- ドイツは、オミクロン株の感染被害が特に深刻な諸国からの入国を2022年1月から厳しく制限すると発表。対象国にはイギリスも含まれる。
- ポルトガルは、不顕性(無症状)の感染者や濃厚接触者について、隔離期間を10日から7日間の短縮した。











