各国で航空便の欠航が続出、休暇の移動に遅れ オミクロン株拡大で

A traveler sits in baggage claim at LaGuardia Airport in New York, on December 24, 2021

画像提供, Getty Images

画像説明, 米ニューヨークのラ・ガーディア空港の荷物受取所に座り込む旅行客(12月24日)

新型コロナウイルスのオミクロン変異株の影響で、今週に入っても世界中で旅客機のフライトのキャンセルが増加している。何千もの人々にとって悲惨なものとなったクリスマス休暇は、こうして幕を閉じることとなった。

民間旅客機の飛行状況をまとめるサイト「FlightAware」によると、27日には2200便以上のフライトがキャンセルされた。中国とアメリカへ向かうフライトが最も影響を受けたという。

アメリカの航空会社は、乗員がウイルス検査で陽性と判定されたり隔離措置に入ったりしたことで、混乱が生じたとしている。

香港では一部の入国者が陽性と判定されたことを受け、韓国・大韓航空の全便の乗り入れを2週間禁止している。

24日から始まったクリスマスの週末に運航停止となったフライトは全世界で8000便以上に上る。

キャンセル数は全体の割合としては少ないものの、通常よりは多い。また、多くの人が家族や友人と過ごすために移動する時期と重なった。

AFP通信によると、米当局は同国海域を航行中に新型ウイルス感染者が確認されたクルーズ船数十隻を監視している。このうちの数隻はカリブ海への入港を拒否されたと報じられている。

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新型ウイルスの感染者数は世界中で急増している。その主な要因はオミクロン株にある。

初期の発見では、オミクロン株はほかの変異株と比べて症状が軽いとされているが、感染者数の多さに科学者たちは懸念を抱いている。

中国とアメリカへの影響

FlightAwareによると、27日にキャンセルされたフライトの大半は中国の航空会社が運航するもので、中国東方航空(420便以上がキャンセル)や中国国際航空(190便以上がキャンセル)が含まれる。

最も影響を受けている空港は、合わせて300便近くがキャンセルとなった北京と上海の空港とみられる。中国当局はこの件についてコメントしていない。

中国北部・西安の空港も大きな影響を受けている。同市では最近、1300万人以上に自宅待機が命じられ、当局が感染拡大に対処している。

一方、アメリカで最も影響を受けた航空会社はユナイテッド航空とジェットブルー航空で、空港ではシアトル・タコマ国際空港が甚大な影響を受けている。

ユナイテッド航空は先週、オミクロン株感染者の急増が「乗員やオペレーションを担う人々に直接的な影響を及ぼし」ていると警鐘を鳴らした。同社では多くの従業員が感染者と接触したとして自主隔離を求められたという。アメリカでは現在、オミクロン株が主流となっている。

フライトがキャンセルされた原因はオミクロン株だけではない。ワシントン州では26日の積雪の影響でフライトに遅れが生じた。一部道路も通行止めになり、移動の混乱に拍車をかけた。

FlightAwareによると、英ブリティッシュ・エアウェイズは27日に40便以上のキャンセルを報告した。

世界の新型ウイルスの累計感染者数は2億8100人を超え、540万人以上が死亡している(米ジョンズ・ホプキンス大学の集計、日本時間28日午前時点)。

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