フランス、駐豪大使を帰任へ 潜水艦の契約破棄で召還後

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フランスから潜水艦を購入する契約をオーストラリアが反故にした問題で、駐オーストラリア大使を呼び戻していたフランスが、大使を帰任させる方針を固めた。
フランスのジャン=イヴ・ルドリアン外相は6日、オーストラリアとの関係を「新たに始める」とした。一方で、フランスが「太平洋地域へ関与し続ける決意に影響は及ばない」と述べた。
また、オーストラリアに帰任する大使について、破棄された潜水艦契約をめぐる「フランスの利益を守る」とした。
契約破棄で関係悪化
オーストラリアは先月、アメリカ、イギリスと安全保障の新たな枠組み「AUKUS(オーカス)」を構築した。アジア太平洋地域において中国の存在感が増しているのを念頭に、欧米の影響力を保つのが目的とされた。
これを受けオーストラリアは、潜水艦をめぐってフランスと交わしていた650億ドル(約7兆2400億円)規模の契約を破棄。代わって、アメリカから原子力潜水艦の技術供与を受けるとした。
フランスは「裏切られた」と反発。オーストラリア・キャンベラとアメリカ・ワシントンから大使を引き上げ、抗議した。
その後フランスは、アメリカとの関係改善を探った。一方でオーストラリアとは、関係が冷え込んだままだった。
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「電話に出てくれない」
オーストラリアのスコット・モリソン首相は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が電話に応答しないと説明していた。オーストラリアの通商相も、フランス側から避けられたと述べていた。
先週には、オーストラリアと欧州連合(EU)の通商協定交渉も延期となった。豪仏の問題が原因とされている。
両国の関係悪化について、フランス当局は、オーストラリアに不意打ちを食らったと主張している。オーストラリアは潜水艦をめぐってフランスと協議を続けながら、別の選択肢も探っていた。
フランスは2016年、通常動力型の潜水艦をオーストラリア向けに建造する契約を、同国と結んだ。フランスにとっては、太平洋地域への関与という点で、大事なものだった。
オーストラリアは潜水艦の契約をめぐって、すでに9億ドルをフランスに支払っている。契約破棄では、少なくとも2億8800万ドルの違約金が発生するとみられている。
オーストラリアは、フランスの「深い失望」を理解すると表明している。











