【ウィンブルドン】 英の新星ラドゥカヌ、4回戦を途中棄権 フェデラーらはベスト8に

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テニスのウィンブルドンは5日、男女シングルス4回戦などがあった。主催者推薦(ワイルドカード)で出場し快進撃を続け、地元イギリスのファンなどから大きな応援を受けていたエマ・ラドゥカヌ(18)は体調不良で途中棄権し、大会を去った。
世界ランキング338位で大会に臨んだラドゥカヌはこの日、1番コートでアイラ・トムリャノヴィッチ(オーストラリア)と対戦した。前の試合が長引いたため、両者は午後8時ごろまで、コートに出るのを待たされた。
ラドゥカヌは、第1セットを接戦の末に4-6で落とした。第2セットに入ると、まもなくしておなかを手で押さえた。息切れしているような様子も見せ、体調の悪さをうかがわせた。
第2セット0-3と劣勢の状況で、ラドゥカヌはコートチェンジの際にトレーナーを呼んだ。すぐに別の医療担当者も駆けつけ、呼吸音を確認するような対応を見せた。
治療のため、ラドゥカヌは急いでコート外に移動。数分後、棄権が発表された。
収容人数の75%まで入場可能となった1番コートの観客からは、ラドゥカヌに対する大きな拍手が沸き起こった。観客らは、彼女がこのような形で大会を去ることを悲しんでいるようだった。
大会主催者はその後、ラドゥカヌが「呼吸困難」状態となったため試合を棄権したと説明した。
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王子や首相らが応援
1カ月前に女子テニス協会(WTA)ツアーに初参加したばかりのラドゥカヌにとって、今回のウィンブルドンは初の4大大会(グランドスラム)だった。
2回戦では2019年全仏オープン準優勝のマルケタ・ヴォンドロショーヴァ(チェコ)に勝利。3日の3回戦でも世界ランキング45位のソラナ・シルステア(ルーマニア)をストレートで破り、イギリス女子として唯一、ベスト16入りした。
ラドゥカヌの快進撃は、今大会の大きな話題となった。イギリス国民の期待も膨らみ、ケンブリッジ公爵ウィリアム王子夫妻や、ボリス・ジョンソン首相、宇宙飛行士ティム・ピーク氏、音楽家リアム・ギャラガー氏らが、ツイッターで応援のメッセージを発した。
元女子世界ランキング1位のトレーシー・オースティン氏は、ラドゥカヌについて、今回の活躍でランキング100位代に入るだろうと説明。「彼女は頭がよく、学校にも通っていることからすると、とてもしっかりしていると思われる。自分の武器を使ってポイントを取ることができ、ディフェンス力もすごい」と称賛した。
男子シングルスでは
男子シングルスでは5日、8回の優勝歴があるロジャー・フェデラー(スイス)と、前回優勝で第1シードのノヴァク・ジョコヴィッチ(セルビア)がともに勝利し、準々決勝へと進出した。
来月40歳となる第6シードのフェデラーは、7-5、6-4、6-2でロレンツォ・ソネゴ(イタリア)をストレートで下した。

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34歳のジョコヴィッチは、第17シードのクリスチャン・ガリン(チリ)に6-2、6-4、6-2で快勝した。
第2シードのダニール・メドヴェージェフ(ロシア)は、第14シードのホベルト・ホルカシュ(ポーランド)と対戦。6-2、6-7 (2-7)、6-3、3-4となったところで雨のため中断となった。
この試合の勝者が、準々決勝でフェデラーと戦う。
ジョコヴィッチは準々決勝で、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を破ってベスト8入りしたマートン・フチョヴィッチ(ハンガリー)と対戦する。









