【ウィンブルドン】 今年は芝がいっそう滑る? センターコートで転倒のけが続出

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2年ぶりに開幕したテニスのウィンブルドンで、選手らから戸惑いの声が出ている。センターコートの芝がかなり滑りやすいというのだ。
センターコートでは2日目の29日、女子第6シードのセリーナ・ウィリアムズが試合中に足を滑らせて負傷。途中棄権した。
その直前の試合では、男子第6シードのロジャー・フェデラーと対戦したアドリアン・マナリノがプレー中に転倒。セットカウント2-2の場面で棄権した。
男子世界ランキング1位のノヴァク・ジョコヴィッチは、28日の開幕戦でジャック・ドレイパーを下した後、「コートでこれほど何回も転んだ」のは記憶にないと述べた。
ウィンブルドン出場は2017年以来で、1回戦を勝利したアンディ・マリーも、「セリーナ・ウィリアムズはひどい目にあった。センターコートはものすごく滑りやすい。簡単には動けない」とツイートした。
マナリノは、ベースライン上で転んだ際、膝で「大きなひび割れの音」がしたのが聞こえたと、試合後に話した。
「コートは本当に滑りやすかった」、「方向転換ができず、やりにくかった」。

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ウィリアムズも、マナリノが転倒したのと同じサイドのベースライン上で足を滑らせた。
治療後にプレーを再開したが、痛みをこらえてサーブを打とうとして、涙を見せた。その後、支えられながらコートを後にした。
ウィリアムズと対戦したアリャクサンドラ・サスノヴィッチは、「とても滑りやすかったと私も感じた。角度のあるショット打たれた時、すごく滑りやすくて走れなかった」と話した。
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フェデラーの指摘
フェデラーは、「屋根が閉じられているほうが滑りやすい」と感想を述べた。センターコートの開閉式の屋根は、初日の28日の降雨時と、2日目の29日の多くの時間、閉じられていた。
「コートではかなり気をつけて動かなくてはならない」とフェデラーは話した。
「屋根の下では少し滑りやすいと思う。感覚的なものかもしれないが」
フェデラーは試合後の記者会見中、ウィリアムズのけがを知った。そして、コートは日中のほうが乾いていたように感じたと述べた。
「選手たちには深く同情する。1、2回戦を勝ち上がるのはものすごく大事だ。芝がより滑りやすく、やわらかいからだ」
「大会が進めば、通常は硬くなり、動きやすくなる」
「立て続けにセリーナもけがをしたなんて、ひどいことだ。信じられない」
主催者の説明
マナリノとウィリアムズの棄権後、主催のオールイングランドクラブは、「開幕2日間の天気は過去10年ほどの間で最も雨が多い。そのため、センターコートと1番コートの屋根を長時間、閉じなくてはならない状況だ」との声明を出した。
「現在は芝が最も青々と茂る時期だ。そのことも、自然なサーフェスの水気を増している」
「1試合ずつ重ねることで、コートは硬くなっていく」

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芝コートが滑りやすいのは今に始まったことではない。ただ、屋根が長時間閉じられると、スタジアム内は湿度が上がり、芝も水気を増す。
1987年の男子シングルスで優勝したパット・キャッシュさんは、選手たちがまるで「氷の上にいるバンビ」のようだとコメントした。
「芝コートには3つの段階がある。とても滑りやすい、外側が滑りやすい、そして大会終盤に向けてはほこりっぽい。本当にやりにくい」








