英でG7開幕 ジョンソン英首相、格差対策を強調

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英南西部コーンウォールで11日、主要7カ国(G7)首脳会議が始まり、議長国イギリスのボリス・ジョンソン首相は、新型コロナウイルスのパンデミックから回復する世界を「前より良く再建しよう」と各国首脳に呼びかけた。首相はさらに、2008年の世界金融危機の教訓から学び、経済格差と不平等の「傷」に取り組むべきだと強調した。
コーンウォールの海辺のリゾート地カービス・ベイで開かれたG7では、新型コロナウイルスワクチンを世界全体にどのように行き渡らせるかも、重要議題となっている。パンデミックが始まって以来、英米仏独日伊加の7カ国首脳と欧州連合(EU)首脳が対面で集まるのは初めて。
円卓を囲んだ全体会合の冒頭でジョンソン首相は、世界がパンデミックから回復する中で、「社会全体にわたり生活水準を向上させ」、「前より良い形で再建する」ことの重要性を強調した。さらに、「とてつもなく大きい機会だと思う。G7として私たちは、気候変動問題の解決となる、よりクリーンでグリーンな世界を求めるビジョンで一致団結しているので」とも述べた。
ジョンソン首相はさらに、「前回の大危機、つまり2008年の大景気後退の間違いを繰り返さないのが何より大事だ。あの時は回復が、社会全般で均一ではなかった」と話した。
首相はこのほか、パンデミックから世界経済が回復するには、「前よりも平等で(中略)もっとジェンダー中立的な、あるいはもっと女性的な形」で経済を再建することが重要だと強調した。
イギリス政府は、国際基金「教育のためのグローバル・パートナーシップ」に4億3000万ポンド(約665億円)を拠出すると発表。女子教育に重点をおき、世界で特に弱い立場にある子供たちの教育機会を改善することが目的という。
「楽しそうにすべき?」と女王
この日の議事の後、各国首脳は晩餐会に出席。「イーデン(エデン)・プロジェクト」という名前の植物園を会場にしたこの集まりには、エリザベス女王やチャールズ皇太子夫妻、ウィリアム王子夫妻も参加した。
会場でエリザベス女王を囲んで7カ国および欧州連合(EU)の首脳が記念撮影のために並んだ時には、女王は場の空気をほぐそうとするかのように、隣のジョンソン首相に「みんな楽しそうにするべきなんですか?」 とさりげなく声をかけ、周りを笑わせた。
これにジョンソン首相は、「ええ、もちろん……というか実は、みんな楽しんでいるんです。見た目はともかく」と答えていた。

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フランスのエマニュエル・マクロン大統領は会議の開始前、ドイツのアンゲラ・メルケル首相や欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長、欧州理事会のシャルル・ミシェル常任議長(EU大統領)、イタリアのマリオ・ドラギ首相と海辺のテラス席を囲んだ写真をツイートし、「いつも通り、同じ結びつき、同じ行動する決意、同じ熱意! G7が始まる」と書いた。

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ワクチンを世界に
ジョンソン首相は、イギリスが1億回分を超す新型コロナウイルスワクチンを来年中に、貧しい国々に寄付すると約束した。ジョー・バイデン米大統領は、ファイザー社製ワクチン5億回分を低所得・中所得の92カ国とアフリカ連合に寄付すると約束している。
イギリス政府は9月末までに500万回分、今年末までに2500万回分、残りを来年中に寄付する方針だが、これについては一部の慈善団体などから、「まったく遅すぎる」として、ただちに貧しい国々にワクチンを提供するよう求める声も出ている。
G7各国は、パンデミックを終わらせるため2022年にG7としてまとまって10億回分を提供する方針で合意する見通し。
世界保健機関(WHO)によると、新型コロナウイルスの伝染を大幅に食い止めるには世界全体の70%がワクチン接種を終える必要がある。WHOは、そのためには11億回分のワクチンが必要だと試算している。

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G7サミット会場のカービス・ベイに近い海沿いの観光地セント・アイヴズでは、数百人が行進し、各国首脳に「気候と生態系の危機に取り組む」よう訴えた。
サミット会場から数キロはなれた地点では3人が、犯罪的な破壊行為に使うための物を所持していた疑いで逮捕された。さらに4人が、騒ぎを起こす計画をしていたとして逮捕された。










