インド、未承認ワクチンを3億回分発注 感染拡大に苦慮

A woman receives a dose of COVISHIELD, a coronavirus disease (COVID-19) vaccine at a Kolkata Municipality medical centre in Kolkata.

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画像説明, ワクチン接種を受ける女性(インド・コルカタ)

新型コロナウイルスの感染第2波への対応に苦慮するインドが、未承認のワクチンを3億回分発注した。

インド政府が発注したのは、同国の企業「バイオロジカルE」が開発中の無名のワクチン。現在、臨床試験の第3相(最終の大規模治験)の段階にある。政府の声明によると、第1、2相では「有望な結果」が出たという。

インドが未承認のワクチンを発注するのはこれが初めて。金額は2億600万ドル(約227億円)に上る。

政府は「今後数カ月のうちに入手可能になる見込みだ」としている。

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同国ではワクチン接種が遅れており、当局がスピードアップに努めている。人口約14億人のうち、これまでに1回以上の接種を受けた人は10%に満たない。深刻なワクチン不足が主な原因とされる。

感染者は減少傾向にあるインドだが、1日あたりの新規感染者はなお10万人を超えている。パンデミックが始まって以降の死者は34万人超とされているが、実際はもっと多いと専門家らはみている。

Daily wagers wait in a queue for vaccination at the 'Vaccination on wheels' in Kolkata. A bus was turned into a COVID vaccination centre to curb the surge in COVID-19 cases in India.

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画像説明, ワクチン接種に並ぶ市民ら(インド・コルカタ)

専門家らはまた、第3波の到来は避けられないと指摘している。

ナレンドラ・モディ首相が率いる政府は、あらかじめ大量のワクチンを国内外のメーカーに注文しなかったとして批判されている。

これまで3種を使用

インドは現在、3種類のワクチンを使っている。インド血清研究所(SII)製の「コヴィシールド」、インド企業バラート・バイオテックと政府のインド医学研究評議会が開発した「コヴァクシン」、ロシア製の「スプートニクV」だ。

インド政府は1~5月にかけて、「コヴィシールド」と「コヴァクシン」を約3億5000万回分確保した。今回は1回の注文で3億回分を入手する予定。

「コヴァクシン」は1月、臨床試験の完了を待たずに緊急承認された。ただ、効果のデータはまだ公表されていない。

動画説明, 第2波から抜け出せず 人口密度高いインド・コルカタ

インドのワクチン接種は1月に始まった。当初は順調だったが、感染者の増加とともにワクチン接種を嫌う人も増え、接種スピードが落ちた。感染第2波が到来すると、感染者の急増で病院は対応し切れなくなった。

ワクチン接種を進めようと、政府は5月、18歳以上の全員を接種の対象にした。しかし、SIIとバラート・バイオテックは、十分なワクチンの提供は保証できないとした。

ワクチン不足は続いており、地方、貧困層、女性に不平等な接種の遅れがみられる。