ロシア、駐米大使を本国召還 バイデン氏の「プーチン氏が代償払う」発言受け

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ロシアは17日、アナトリー・アントノフ駐米大使をモスクワへ呼び戻した。2020年の米大統領選へのロシア介入疑惑をめぐり、アメリカのジョー・バイデン大統領がロシアのウラジーミル・プーチン大統領について「代償を払うことになる」などと述べたことを受けたもの。ロシアは、「行き詰まっている」アメリカとの関係を「後戻りできないほど悪化」させないよう、協議するためだとした。
昨年の米大統領選をめぐっては、米国家情報長官室(ODNI)が16日、プーチン大統領が、ドナルド・トランプ前大統領(共和党)を有利にするための工作を承認した可能性が高いとの報告書を発表した。トランプ氏はこの選挙で民主党候補だったバイデン氏に敗れた。
翌17日には、バイデン氏が米ABCニュースのインタビューで、プーチン氏を「殺人者」だと思うと述べたほか、ODNIの報告書に言及し、プーチン氏が代償を払うことになると発言した。
プーチン大統領の報道官ディミトリ・ペスコフ氏は報告書について、アメリカからの非難を裏付ける証拠はなく、2国間の関係をさらに悪化させることになると主張した。
アメリカは報告書が結論付けた内容をめぐり、早ければ来週にもロシアに制裁を科すとみられる。
ロシア外務省は何と
ロシア外務省は声明で、「アメリカとの関係における必要な対応を分析するため、ロシアのアナトリー・アントノフ駐米大使がモスクワに召還された」と説明。両国の「関係が後戻りできないほど悪化するのを防ぎ」たいと付け加えた。
「アメリカ政府がロシアとアメリカの関係を行き詰まらせ、両国関係は厳しい状況に置かれている。これを改善する方法を見つけることが我々にとって最も重要なことだ」
バイデン氏は何と
バイデン氏は17日に放送されたABCのインタビューの中で、1月下旬のプーチン氏との電話会談の際、米大統領選介入疑惑に対する措置を講じる可能性があると警告したと語った。「彼(プーチン)は代償を払うことになるだろう」。
その代償は何かと問われると、バイデン氏は「じきに分かる」と答えた。
また、プーチン氏を「殺人者」だと思うかとの質問には、「思う」と回答した。
その後の記者会見で、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官はロシアとアメリカの関係について、トランプ前政権の時とは違うものになるだろうと述べた。
「確実に、ロシアは自分たちが取った行動に対して責任を負うことになるだろう」
報告書の中身は
ODNIは15ページにわたる報告書で、「影響工作」と呼ぶ動きをロシアだけでなくイランも展開していたと指摘した。
ロシアの工作については、昨年11月3日の大統領選に先駆け、バイデン氏の不利になりそうな根拠のない情報を、ロシアとつながりのある人物を通じて広めるなどしたとした。さらに、選挙プロセスそのものへの世間の信頼を損なおうと、偽情報を拡散する工作を展開したとしている。
ODNIはさらに、ロシア情報機関とつながりのある複数の人物が、バイデン氏をおとしめるための偽情報を、アメリカのメディアや政府高官、トランプ氏の側近や支持者などに次々と提供していたと結論した。

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