ロシア野党指導者ナワリヌイ氏、不当逮捕を主張 判事は勾留認める

Navalny appealing via video link, 28 Jan 21

画像提供, Reuters

画像説明, ナワリヌイ氏はビデオリンクで証言し、自分の勾留は不当だと主張した

ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が帰国直後に逮捕され、勾留されている問題で、モスクワの裁判所は28日、勾留停止の申し立てを退けた。ナワリヌイ氏は今月17日の帰国直後に逮捕され、30日間の勾留処分を受けている。ナワリヌイ氏はこの日の審理にオンラインで出廷し、自分の逮捕は「違法」だと主張。また弁護士との接見が認められていないと明らかにした。

ナワリヌイ氏は昨年8月、ロシア・シベリアを旅客機で移動中に体調が悪化。同国の病院を経て、ドイツ・ベルリンの病院に移送された。ドイツ政府は9月、ナワリヌイ氏に対して神経剤ノビチョクによる毒殺が図られた「明確な証拠」があると発表した。ナワリヌイ氏は、ロシア当局が自分を暗殺しようとしたと主張している。ロシア政府は一切の関与を否定しているものの、複数の調査報道がナワリヌイ氏の主張を支える結果となっている。

今月17日にベルリンから帰国したナワリヌイ氏は、モスクワ郊外の空港で逮捕された。ナワリヌイ氏については以前の詐欺罪などに対する3年半の禁錮刑が猶予中で、当局は執行猶予中の出頭義務に違反したことなどを逮捕理由としている。

ナワリヌイ氏は勾留停止を求めた28日の審理で、自分の逮捕は「何もかもとてつもなく、あからさまに違法だ」と主張した。弁護団も、逮捕理由を「ばかげている」と批判し、ナワリヌイ氏が夏からベルリンで治療を受けていたことは当局も承知しているはずだと主張した。

弁護団はさらに、今月17日にナワリヌイ氏が留置されたモスクワ郊外の警察署内に急きょ設置された裁判所が18日に、同氏に30日間の勾留を言い渡したことについて、審理は透明性を欠き、接見の機会も与えられなかったと批判した。

ナワリヌイ氏も、逮捕以降は弁護士たちと非公開の場で会話できずにいると主張。これを受けて裁判長は短時間、これを認めた。

ナワリヌイ氏はさらにこの日の審理で、自分が攻撃され逮捕・勾留されているのは「自分を黙らせたい、自分や周りの全員を怖がらせたい連中」のしわざだと主張。「自分たちがこの国のボスだと示したいんだろう。でもそうじゃない。今はお前たちが力を持っているが、それは永遠じゃない」と述べた。

ナワリヌイ氏は、自分の逮捕に国内各地で抗議する人たちや、逮捕されたり家宅捜索されたりしている自分のスタッフや支持者こそ、本当の愛国者で、ロシアにおける多数派なのだと主張した。

ナワリヌイ氏の逮捕後、主な側近や家族も次々と逮捕されている。28日には主治医アナスタシア・ワシリエワさんの自宅が警察の家宅捜索を受けた。この際に警察が令状を読み上げる前でワシリエワ医師が平然とピアノを弾き続ける様子の動画が、インターネットで広く拡散された。

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