【2023年サッカー女子W杯】 日本など8強はどんなチームか 11日から準々決勝

Path to the final
画像説明, ノックアウトステージ(決勝トーナメント)は8強の戦いに入る

サッカーの女子ワールドカップ(W杯)はベスト8が出そろい、11、12日に準々決勝が行われる。ここまで勝ち進んだのはどのチームで、どんな特徴があるのか。

準々決勝は、スペイン対オランダ、日本対スウェーデン(以上11日)、オーストラリア対フランス、イングランド対コロンビア(以上12日)の組み合わせ。

2大会ぶりのベスト8入りを果たした日本は、11日午後7時半(日本時間同4時半)からニュージーランド・オークランドのイーデン・パークで、スウェーデンと対戦する。

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日本

2011年大会の覇者。続く大会で連覇を狙ったが、準優勝に終わった。前回の2019年大会ではベスト16で敗退した。

今大会はここまで好調で、完璧と言える成績を残している。得点は14、失点はわずか1。宮澤ひなたは5ゴールを挙げ、得点王争いでトップを走っている。

これまでの出来からすると、日本を止めるのは大変だろう。

元イングランド代表FWエニオラ・アルコ氏の評価:「日本の選手たちは自信に満ちている。連携、流れ、タイミング。まさに無敵のチームに見える。どうすれば止められるのか?」(英ITV1の番組で)

重要データ:今大会、相手ディフェンスラインを破るパスを49本出している。どのチームより多い。

スウェーデン

ベスト16の戦いでアメリカを退けた。アメリカはベストの状態ではなかったかもしれないが、それでも世界ランキング1位で3連覇を狙ったチームに勝ったのだから、目覚ましい結果と言える。

運にも恵まれたアメリカ戦では、GKゼチラ・ムショヴィッチが見事なセーブを連発。この試合の最優秀選手に選ばれた。日本に勝つとしたら、彼女の活躍が鍵だろう。

2019年大会ではイングランドを破り3位となった。今大会はそれ以上の結果を狙っている。

イングランド代表FWフラン・カービー氏の評価:「スウェーデンは(アメリカ戦での勝利に)値したと思わない。何も生み出さなかったし、アメリカの方がいいチームだった。だが、最後に大事なのは勝つことだ」(英ITV1の番組で)

重要データ:今大会、コーナーキックからの最初のボールタッチで3ゴールを挙げている。この形で2点以上を獲得しているチームは他にない。

この2チームの勝者は、以下の2チームの勝った方と15日、準決勝を戦う。

スペイン

コスタリカに3-0、ザンビアに5-0で勝って、上々の滑り出しをした。しかし、日本に0-4で大敗し、厳しい現実に直面した。

それでも、ベスト16のスイス戦は5-1で完勝。バロンドール(年間最優秀選手賞)を2度受賞しているアレクシア・プテジャスが完全に復調しつつある今、注目の一戦となった次のオランダ戦でも相手を困らせるのは間違いない。

元フランス代表ローラ・ジョルジュ氏の評価:「スイス戦でのスペインは、私たちが知っているスペインだった。ボールをキープし、動き回り、チーム一体となっていた」、「そのスペインと、日本戦でのスペインの違いは、ボールの扱いが正確で、精度が高く、ゴール前での能力が高かったことだ。それが違いを生んだ」(BBCの番組で)

重要データ:今大会、自陣ゴールから平均53メートルの位置でオープンプレーを開始している。これはどのチームより相手ゴールに近い。

オランダ

4年前は決勝でアメリカに敗れた。今大会はそれを上回る、女子W杯トロフィーの初獲得を目指している。

アメリカと同じグループを負けなしの1位で勝ち抜け、ベスト16戦は南アフリカを2-0で下した。

ここまで失点はわずか1。見事なディフェンスは、得点力の高いスペインを相手にしても機能するだろう。

重要データ: オランダは敵陣深くで85回のターンオーバーに成功している。これは74回のスペインを抑え今大会最多。このうち15回はシュート、3回はゴールにつながっており、それらも最多。

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イングランド

ナイジェリアとのベスト16戦をPK戦で辛くも勝利し、準々決勝に進んだ。次はベスト4進出をかけてコロンビアと戦う。

昨年の欧州選手権の優勝に続けて、W杯初優勝を狙っている。

低調なスタートを切ったが、グループステージ(1次リーグ)最終戦では中国に6-1で圧勝。しかし、ベスト16のナイジェリア戦は大苦戦で、ベストの状態にはほど遠かった。

ナイジェリアにPK戦で勝ったのは、今後同じ状況を迎えた時の自信にはなるだろう。だがこの試合で、今大会チーム最多3得点のローレン・ジェイムズが退場処分を受け、出場停止となった。

しかし、キーラ・ウォルシュが復帰。準々決勝進出の望みは高まっている。

元イングランド代表DFアニータ・アサンテ氏の評価:「イングランドは準々決勝まで勝ち進めてとても幸運だ。決勝まで進むには明らかにパフォーマンスを上げる必要がある」(BBCラジオの番組で)

重要データ:今大会、10本以上続いたパスを71回成功させている。これは全チームで最多。

コロンビア

グループステージでドイツと韓国を破り、ベスト16ではジャマイカに勝利。大会にサプライズをもたらしている。

女子W杯でのベスト8進出は初めて。次はイングランド相手の厳しい試練となるが、若さと経験を併せもっており、侮ることはできない。

元イングランド代表DFジリー・フラティ氏の評価:「全般的にコロンビアはフィジカルが強い。それに、足を突っ込むことを恐れない」(BBCラジオの番組で)

重要データ:女子W杯における通算勝利の75%を、今大会で記録している(4勝のうちの3勝)。今大会の前までは7試合して1勝しかしていなかった(2011年と2015年大会に出場。1勝のほかは2分け4敗だった)。

オーストラリア

開催国(ニュージーランドとの共催)の利を生かし、地元の大きな声援を受けて戦う。

初の準決勝進出という快挙を狙っている。その実力は試合を重ねるごとに増しているように見える。

グループステージ最終戦のカナダ戦は4-0で圧勝。続くベスト16のデンマーク戦でも2-0と快勝した。

スター選手のサム・カーが復調したことは大きな弾みとなっている。彼女はデンマーク戦の後半で途中出場し、W杯初出場を果たした。

元イングランド代表DFアレックス・スコット氏の評価:「オーストラリアには勢いがある。前の(デンマークとの)試合では多くの収穫があった」、「その主なものは、サム・カーが次の試合に向けて出場機会を得たことだ」(BBCの番組で)

重要データ:女子W杯で30試合ぶりに連続無失点を達成した。今大会の無失点は3試合で、過去7回のW杯の合計(26試合で2試合)より多い。

フランス

過去の大会でチームとしてのクオリティーの高さを示してきたが、最高成績は2011年の4位にとどまっている。

ここ2回はいずれも準々決勝止まり。だが、今大会はエルヴェ・ルナール監督の下、強さを見せている。

ここまで負けなし。グループFを2勝1分けで首位通過し(ブラジルに勝利)、ベスト16ではモロッコを4-0で粉砕した。

元イングランド代表DFアニータ・アサンテ氏の評価:「フランスは今大会でいい関係を築いたことを見せており、プレーにリズムもある」(BBCの番組で)

重要データ:1回の守備で相手に平均5.3本のパスしか許していない。ベスト8の中では最少。