【2023年サッカー女子W杯】 日本、スペインに4-0で大勝 宮澤が2ゴール

Japan's players celebrate after scoring against Spain at the Women's World Cup

画像提供, Getty Images

画像説明, スペイン戦でゴールを決め、喜ぶ日本代表の選手たち。日本は今大会、3試合で11ゴールを挙げ、最多得点チームとなっている

サッカーの女子ワールドカップ(W杯)は31日、グループステージ(1次リーグ)の試合があり、グループCの日本は格上とされたスペインに4-0で快勝した。この結果、日本が1位、スペインが2位で同ステージを通過した。

日本とスペインはともに2連勝してノックアウトステージ(決勝トーナメント)進出を決めており、この日のグループ最終戦は順位争いとなった。

今大会はオーストラリアとニュージーランドの共同開催。日本対スペイン戦はニュージーランドのウェリントン・リージョナル・スタジアムで、午後7時(日本時間同4時)に日本のキックオフで始まった。

世界ランキング6位のスペインが序盤から、高い技術力と体の強さでボールを圧倒的に支配した。しかし、ゴール前の日本の固い守りをなかなか崩せず、決定的なチャンスをつくるのに苦労した。

世界ランキング11位の日本は、全体的に深く引いた守りから、好機をうかがい続けた。チャンスとみるや、素早く精度の高いパスを前線に繰り出し、たびたび得点までつなげた。

日本はこれで、グループステージ全3試合を通して失点がゼロで、高い守備力をみせた。

現地で取材したBBCスポーツのニール・ジョンストン記者は、スペインに圧勝したことで、日本は今大会の真剣な優勝候補としての実力を示したと伝えた。

日本は過去にスペインと3回対戦し、一度も勝っていなかった。W杯で戦ったのはこの日が初めてだった。

Japan's players celebrate after scoring against Spain at the Women's World Cup

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画像説明, 宮澤(中)はスペイン戦で2ゴールを決め、得点ランキングでトップに立った
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この結果、日本は16チームで争うノックアウトステージの初戦を、グループAを2位通過したノルウェー(世界ランキング12位)と戦う。ノルウェーは1995年大会の覇者。

この日と同じウェリントン・リージョナル・スタジアムで、8月5日午後8時(日本時間同5時)に試合開始となる。

スペインは同日、グループA首位通過のスイスと対戦する。

前半で3ゴール

日本の先制点は前半12分だった。スペインからボールを奪うと、DF熊谷紗希が左サイドに長めのパスを通した。これを受けたMF遠藤純がゴール前にクロスを入れると、MF宮澤ひなたが走り込み、狙いすまして左足でゴール左隅に蹴り込んだ。

日本はさらに前半29分、スペインのパス回しからボールを取ると、素早くカウンター攻撃に転じ、宮澤が前線へ持ち上がった。左側を走っていたFW植木理子にボールを流すと、植木は右足でシュート。相手DFアイリーン・パレデス・エルナンデスの足に当たったボールはGKの上を超え、ゴールへと吸い込まれた。

前半40分、日本はまたも速攻で得点を奪う。中央付近でボールを得た植木が、右側を駆け抜ける宮澤にパス。宮澤はこれをワントラップしてから倒れ込むように右足で振り抜くと、ボールはゴール左上に突き刺さった。宮澤はこの日2点目を挙げ、今大会トップの4得点とした。

日本は前半、シュート3本をすべて得点につなげる効率的な攻撃をみせた。

田中が4点目

後半もスペインがパスをつなぎ、攻勢をかけ続けた。だがやはり、ゴールは遠いままだった。

そうしたなか、またも日本に決定機が訪れた。

後半37分、途中出場のFW田中美南が、スローインのボールを右サイドライン沿いで受けると、独りで持ち上がった。スピードを上げながら中央へと切り込み、相手DFに挟まれる格好になったが、鮮やかなステップでそれをかわした。最後は左足を鋭く振り切り、ゴール左上にボールを突き刺した。

スペインは今大会、コスタリカとザンビアを相手に失点なしで勝ち続けていたが、この日は日本の見事な攻撃に次々とゴールを奪われた。

この試合、スペインのボール支配率は77%に達した。シュートもスペインが10本で、日本の7本を上回った。だが、枠内に飛んだスペインのシュートは2本だけだった(日本は5本)。

「緊張したが冷静に流し込めた」

試合後、日本の池田太監督はNHKで放送されたインタビューで、この日の戦略について、「やってきたことをしっかりと出していこう、守備のコンパクトさなど積み上げてきたものを出していこうと、話していた」と説明。

「粘り強く守備というところが(狙いとして)あったが、カウンターでうまくスペースを使えたのは本当によかった」と評した。

そして、「選手たちも粘ってこういった戦い方、勝ち方ができたのは自信になると思う」と話した。

2ゴールの宮澤は、「耐える時間が多い試合だったが、みんなでしっかり守って、勝って笑って終われたのはすごいうれしい」とコメント。

1点目については、「純(遠藤)があのタイミングでクロスを上げてくるのは予想していたし、理子(植木)が1歩目で動き出してくれたので、うまくファーが空いていた。ゴール前で少し緊張したが、冷静に流し込めてよかった」と振り返った。

さらに、「全勝でグループステージ突破できたのはすごくうれしいし、チームとしてもすごくいいモチベーションのまま次に向かえると思う。しっかりいい準備をして、また次の試合に絶対勝ちたい」と意気込みを語った。