ウクライナへのミサイル攻撃でロイター通信のスタッフが死亡 安全管理担当のイギリス人

画像提供, Reuters
ニック・ビーク欧州特派員(キーウ)、クリスティー・クーニー(ロンドン)、BBCニュース
ウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクのホテルが24日、ロシア軍のミサイル攻撃を受け、宿泊していたイギリス人男性1人が死亡した。この男性はロイター通信の報道スタッフだったと、同通信社は25日に認めた。
死亡したのは、ロイター通信の安全アドバイザーだったライアン・エヴァンス氏。クラマトルスク市内のホテル・サファイアには当時、エヴァンス氏ら6人のロイター通信スタッフが滞在していた。クラマトルスクはウクライナが掌握しているものの、東部前線に近い街。
ウクライナ当局は、このホテルがロシア軍のミサイル攻撃を受けたと発表した。ロシア側はコメントしていない。
ロイター通信の広報担当者は声明で、「我々はクラマトルスク当局と連携するなどして、この攻撃に関するさらなる情報を緊急に求めている。また、我々の同僚たちとその家族への支援を行っている」と説明した。
「ライアンの家族と愛する方々に深い哀悼の意を表します。ライアンは、世界中の出来事を取材する当社の大勢のジャーナリストを支援してくれていた。私たちは彼がいなくなることをひどく寂しく思う」
また、エヴァンス氏のほかに2人の取材スタッフが入院し、うち1人は重傷で治療を受けていると付け加えた。
ウクライナの国家警察は先に、19時間におよぶ捜索活動の末、25日午後6時35分にホテルのがれきの中から40歳のイギリス人男性の遺体が見つかったと発表していた。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、殺害された男性の「家族と友人に哀悼の意を表する」と、メッセージアプリ「テレグラム」に投稿。「これこそが、毎日続くロシアのテロ行為だ」とした。
ロイター通信はこれに先立ち、ロシア軍の空爆で完全に破壊されたホテルの一部と、がれきの中をかきわけて進もうとする消防士の姿を捉えた動画を公開した。
ウクライナ検察庁は声明で、ホテルはロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデルM」で攻撃された可能性が高いとした。
クラマトルスクは、ウクライナ国内のロシア占領地域からわずか20キロしか離れておらず、定期的に攻撃にさらされている。こうした攻撃ではウクライナの著名な作家ヴィクトリア・アメリナ氏を含む市民が殺害されている。
ロシア軍はここ数カ月、ウクライナ東部でゆっくりと、しかし着実に前進を続けている。
こうした中、ウクライナ軍は6日、ロシア西部クルスク州への越境攻撃を開始した。ウクライナ国内の東部前線からロシアの兵力を引き離す狙いがあるとみられている。
追加取材:アレクス・フィリップス











