ネタニヤフ氏、今後も外国でハマス指導者を攻撃と 可能性を否定せず

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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は15日、どの国にも「国境を越えて自国を防衛する」権利があるとし、イスラム組織ハマスを「どこにいようと」攻撃する考えを示した。イスラエルは先週、カタールでハマスを攻撃し、国際社会の非難を浴びている。
カタールでイスラエルがハマス指導者らを狙った攻撃を実施したことは、国際社会からの大きな怒りに加え、アメリカのドナルド・トランプ大統領からも批判を招いた。ハマスによると、この攻撃で6人が殺されたが、指導者らは生き延びたという。
カタールはアメリカと戦略的な同盟関係にあり、主要な米空軍基地がある。パレスチナ・ガザ地区で続く紛争の終結に向けた外交努力においては、ハマスとイスラエルの間接交渉の仲介役として重要な役割を果たしている。2012年からは、ハマスの政治部門の関係者を受け入れている。
イスラエルによる攻撃後、米ホワイトハウスは、トランプ氏がカタールに対し、「こうしたことは(カタールで)二度と起こらない」と確約したと明らかにした。
ネタニヤフ氏はこの日、イスラエルを訪問中のマルコ・ルビオ米国務長官とエルサレムで記者会見を開いた。ネタニヤフ氏は、カタールでの空爆にアメリカが関与したのかと問われると、「我々が自分たちだけでやった。以上だ」と述べた。
ルビオ氏は、この空爆でアメリカと中東地域の関係にダメージが出たかというBBCの質問に、「(アメリカは)湾岸地域の友好国との強い関係」を維持していると答えた。
会見で両者は、緊張した関係をうかがわせたながらも、幅広い団結を示した。ルビオ氏は両国のテクノロジーや文化面での結びつきを称賛。ネタニヤフ氏は、イスラエルにとって「これ以上の同盟国はない」と述べた。
米国務省の関係者によると、ルビオ氏はこのあと、カタールに向かうという。
こうしたなか、アラブの指導者らは、カタールへの支持を示そうと首脳会合を開催している。カタール首相は国際社会に対し、「二重基準」の適用をやめ、イスラエルを罰するよう求めた。
ネタニヤフ氏は前日、ルビオ氏とエルサレム旧市街の聖地を短時間訪問した際、アメリカとイスラエルの関係は「嘆きの壁の石のように強く、そして耐久力がある」と述べた。
両氏は今回、ガザ市の制圧を目指すイスラエル軍の計画や、ヨルダン川西岸地区でのイスラエルの入植地拡大についても話し合ったとみられる。
イスラエルのメディアによると、イスラエル軍は先週末、ガザ市の住宅破壊を強行し、現在は同市の西部地区で地上作戦を開始する構えだという。
イスラエルは、ガザ市の住民に対して市を離れガザ地区南部へ向かうよう求めている。イスラエル国防軍(IDF)は13日、推計で約25万人のパレスチナ人が避難したと発表。ただし、数十万人が依然として同地域にとどまっているとみられている。
南部へ行くための資金がないという人もいれば、イスラエルが空爆を行っているため南部も安全ではないという人もいる。南部へ行こうとしたがテントが張れず、ガザ市に戻ったという人もいる。

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国連は、すでに飢饉(ききん)が宣言されている地域で攻勢を強めれば、住民らを「さらに深刻な惨事」に追い込むことになると警告している。
国連では来週、総会が予定されている。イギリス、フランス、カナダ、オーストラリア、ベルギーといったアメリカの主要同盟国が、パレスチナ国家を承認する見通しとなっている。
こうした動きを受け、イスラエルではヨルダン川西岸の将来をめぐる議論が激しさを増している。政府内の強硬派は、西岸地区の併合こそがパレスチナ国家の成立を阻止する唯一の方法だと主張している。












