テニス全米オープン男子決勝、トランプ氏の来場で開始遅れる セキュリティー対策で長い列

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米ニューヨークで7日、テニスの全米オープン男子決勝があり、ドナルド・トランプ大統領が来場した。それに伴うセキュリティー対策で、試合開始が30分ほど遅れた。
カルロス・アルカラス選手(スペイン)対ヤニク・シナー選手(イタリア)の決勝は、午後2時に始まる予定だった。しかし、会場のアーサー・アッシュ・スタジアムの外に大規模な行列ができたため、開始時刻が後ろにずらされた。
同スタジアムの外には、前夜から急きょ、空港の保安検査場にあるような全身スキャナーが設置された。
大会主催者は、「セキュリティー対策を講じたのと、観客が席に着くまでの時間を確保したため、開始時間を遅らせた」と声明で説明した。
チケットを持っていた人々は、追加のセキュリティー対策について主催者から事前通知はなかったと、BBCスポーツに話した。
トランプ氏が大会開催地のフラッシング・メドウズを訪れたのは2015年以来。
スタジアムでは午後1時45分ごろ、トランプ氏が下層階後方にある特別室から姿を見せた。まだ空席も目立つなか、トランプ氏は自分より下の席にいる観客らに向かって手を上げた。
試合前のセレモニーでアメリカ国歌が流れる少し前になって、トランプ氏は再び現れ、比較的温かい拍手を受けた。
その姿が大型スクリーンに映し出されると、歓声とやじが入り混じって沸き起こった。
大会主催者は前日、放送局に対し、決勝の中継でトランプ氏に対する否定的な反応を強調しないよう要請していた。

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「ファンたちは何千ドルも払った」
シナー選手のサーブで試合が始まったのは午後2時50分だった。しかし、まだセキュリティーの検査を通過していない観客もおり、特にスタジアム上層階に空席が目立った。
観客は全員、スタジアムの外で、ポケットの中身をトレーに出し、スキャナーを通らなければならなかった。警告音が鳴ると検査された。
第1セット第3ゲームが終わってサイドチェンジになると、多くの観客がスタジアムになだれ込み、席に着いた。それでもまだ、多くの人がスタジアムの外に列を作っていた。
グランドスラム(4大大会)で18回優勝(うち4回は全米オープンで優勝)したマルチナ・ナヴラチロワ氏は、スタジアムの外に取り残されていた人たちに同情を示した。
「小雨が降ったりやんだりの中、外で待っている何千人ものことを思いやろう。みんなこの試合のチケットに何千ドルも払っているのだ」と、ナヴラチロワ氏はスカイ・スポーツで話し、こう付け加えた。
「彼(トランプ氏)が来ることが問題なのではなく、観客全員に対して入り口を1カ所しか用意しなかったことが問題なのだ」
試合は、アルカラス選手が6-2、3-6、6-1、6-4で勝ち、3年ぶり2回目の優勝を果たした。
22歳のアルカラス選手はこれで、グランドスラムのタイトル獲得が6回目となった。6回の優勝を達成した時点の年齢は、ビヨン・ボルグ氏(スウェーデン)に次いで2番目に若い。

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