トランプ氏によるポートランドへの州兵派遣、米控訴裁が認める

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アメリカの連邦第9巡回区控訴裁判所は20日、ドナルド・トランプ大統領によるオレゴン州ポートランドへの州兵派遣を認める判断を示した。州兵の派遣をめぐっては、反対するいくつかの州とトランプ政権との間で法廷闘争が続いている。
トランプ氏によるポートランドへのオレゴン州兵の派遣をめぐっては、ポートランドの連邦地裁のキャリン・イマーグート判事が今月上旬、一時差し止めを命じた。トランプ政権は代わりにテキサス州兵を送り込もうとしたが、同判事はこれも認めなかった。
これに対し司法省は、ポートランドにある移民税関捜査局(ICE)施設の外で続く抗議行動を鎮めるためには軍隊が必要だと主張。差し止め命令の停止を求めていた。抗議行動では時に、連邦職員と抗議者の間の暴力的な衝突も起きている。
この日、カリフォルニア州サンフランシスコの控訴裁判所(判事3人で構成)は、60日間派兵するというトランプ氏の計画を「慎重な対応」だと判断。裁判が続く間の州兵派遣を認めた。
これにより、ポートランドの連邦政府の建物を守る目的で、トランプ政権が州兵約200人を派遣する道が開かれた。市や州の当局は、連邦政府の介入は必要ないと反発している。
ポートランドは、トランプ氏が「犯罪」を取り締まるとして州兵の派遣を命じた、主に民主党員が首長を務める都市の一つ。他にも、首都ワシントンやカリフォルニア州ロサンゼルスなどに州兵が派遣されている。
今回、トランプ氏に有利な決定を出した判事のうち2人は、トランプ氏の指名で就任した。反対意見を述べた判事は、民主党のビル・クリントン元大統領の指名を受けて就任した。
今回の裁判所の判断についてホワイトハウスは、「私たちが常に主張してきたように、トランプ大統領は各地の指導者が対応を拒んでいる暴力的な暴動で、連邦政府の資産と人員を保護するために合法的な権限を行使している」とコメントした。
また、「下級審の決定が違法、誤りだったことを再確認するものだ」とした。
オレゴン州のダン・レイフィールド司法長官は、今回の決定は「オレゴン州兵を街頭に配置する一方的な権限を、ほとんど何の正当性もなく大統領に」与えるものだと批判。「私たちはアメリカで危険な道を歩んでいる」とした。
また、「偽りの理由で軍隊が違法に派遣される前に、多数派による命令を取り消す」ためだとして、判事らに協力を求めた。











