政治集会で転倒事故、少なくとも40人死亡 インド

アンバラサン・エシラジャン南アジア地域編集長、ソフィア・フェレイラ・サントス記者
インド南部タミル・ナドゥ州で27日に開かれた政治集会で転倒事故が起こり、少なくとも40人が死亡した。当局が発表した。
同州南部カルールではこの日、俳優から政治家に転身したヴィジャイ氏の選挙活動が行われ、数万人規模が集まっていた。
タミル・ナドゥ州のM・K・スターリン首相は記者団に対し、犠牲者には子ども9人、女性が少なくとも17人、男性13人が含まれていると述べた。また、51人が病院で治療を受けていると明らかにした。
警察はこの事故について、ヴィジャイ氏率いるTVK党の幹部3人を訴追した。殺人や過失行為の罪に問われる可能性があるという。

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州警察のV・セルヴァラージ本部長はロイター通信に対し、「TVKは当初、1万人規模の集会の許可を申請していたが、実際の群衆はその2倍以上だった」と述べた。
ヴィジャイ氏がカルール地区で集会に向けて演説していた際、群衆が突然押し寄せ、演説を中断せざるを得なくなった。
地元メディアによると、演説は数時間遅れて再開されたという。テレビで放映された映像には、密集した群衆の中で人々が気を失う様子が映っていた。
スターリン州首相は、犠牲者の遺族に100万ルピー(約169万円)の補償金を支給する方針を示した。また、事故原因を調査する予定だと述べた。
インドのANI通信の取材に対し、病院の外にいた男性は、「兄の息子2人がイベントに参加していた。長男は亡くなり、次男は行方不明だ。義姉は集中治療室にいる。私はどうすればいいのか」と語った。
ヴィジャイ氏はインターネットで発表した声明で、心が「打ち砕かれた」と述べ、「耐えがたく、言葉にできないほどの痛みと悲しみにある」と記した。
また、遺族に対して「深い哀悼とお悔やみ」を送り、病院で治療を受けている人々の「一刻も早い回復」を祈っていると述べた。
インドのナレンドラ・モディ首相は、ソーシャルメディア「X」への投稿で、今回の事件について「不幸な出来事」であり「非常に悲しい」と表現した。
インドでは、死傷者の伴う転倒事故は珍しいことではない。今年だけでも、世界最大級の宗教行事とされるヒンドゥー教の「クンブ・メラ」や、クリケットスタジアムの外などで、同様の悲劇的な事故が複数発生している。

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