米テキサス州の洪水、行方不明は少なくとも161人 一つの郡だけで

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米テキサス州中部で多数の死傷者を出した大雨による壊滅的な鉄砲水で、同州のグレッグ・アボット知事は8日、行方不明者が一つの郡だけで少なくとも161人に上っていると記者会見で明らかにした。また、死者は少なくとも109人になったとした。
被害の大きかったカー郡では、氾濫したグアダルーペ川のほとりにあるキリスト教系の女子サマーキャンプ場「キャンプ・ミスティック」に滞在していた5人とカウンセラー1人などが行方不明になっている。
アボット知事は、行方不明者は今後数日のうちに増える可能性が高いとし、行方不明になっているとみられる人を知っていたら情報を寄せるよう呼びかけた。
被災地では懸命の捜索救助活動が続いている。知事は「行方不明者全員が確認されるまでやめない」と宣言している。
国境警備隊、連邦捜査局(FBI)、州兵といったさまざまな機関の隊員が協力し、救助活動に当たっている。カーヴィル市の周辺地域だけで、さまざまな機関から計250人以上が派遣されている。
テキサス州兵によると、ブラックホーク・ヘリコプター13機(うち4機はアーカンソー州から到着)やドローン(無人機)も捜索救助に使われているという。
アボット知事は、これまでに確認された死者のうち94人はカーヴィル市の周辺地域で死亡したと述べた。
キャンプ・ミスティックは、少女とスタッフの少なくとも計27人の死亡を確認したとしている。
ニューメキシコ州でも鉄砲水
大雨による鉄砲水の被害は、テキサス州の西隣のニューメキシコ州でも発生している。
国立気象局(NWS)は8日、ニューメキシコ州で鉄砲水緊急事態を宣言。同州ルイドソの住民に洪水への厳重警戒を呼びかけた。
すでに、洪水で身動きが取れなくなった人が出ており、当局が救助に当たっている。流された家屋もあるとされる。
同州アルバカーキのNWS関係者は、リオ・ルイドソ川の洪水波が高さ4.5メートルに達したと、Xに投稿。「川に近づくな! 今すぐ高い場所を探せ!」と書いた。
誰も予想できなかったと知事
今回の洪水をめぐっては、当局は適切な洪水警報を出していたのか、なぜ人々はもっと早く避難しなかったのか、といった疑問が投げかけられている。
テキサス州のアボット知事は、当局は暴風雨警報を出しており、鉄砲水の恐れがあることはわかっていたが、「暴風雨の規模はわからなかった」と記者団に説明。「高さ30フィート(約9メートル)の津波の水の壁」が押し寄せるとは誰にもわからなかったと話した。
多数の死者が出た「責任」の所在について質問されると、知事は「それは敗者がする言葉の選択だ」と返答。アメリカンフットボールに例え、チームはミスを犯すが、優勝チームは「責任のなすりつけ合い」はしないと述べた。
被災地には11日、ドナルド・トランプ大統領と妻のメラニア・トランプ氏が訪れる予定となっている。












