ロックバンド「オアシス」のコンサートで死者、スタジアム上層から転落 英ロンドン

カーキ色のジャケットを着た男性がマイクスタンドの前で歌っている。向かって左隣では、別の男性がオレンジ色のベースを演奏している

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画像説明, 英カーディフのプリンシパリティ・スタジアムで演奏するオアシスのリアム・ギャラガー氏(右)とジェム・アーチャー氏(2025年7月4日)

イギリスの人気ロックバンド「オアシス」のコンサート会場で、観客の1人が転落して死亡したことが、ロンドン警視庁の発表で明らかになった。

警察によると、2日午後10時19分(日本時間3日午前5時19分)、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで40代の男性が負傷したとの通報を受け、警察官と救急隊員が現場に駆けつけた。

男性は「転落によるとみられる負傷」を負っており、その場で死亡が確認されたという。

オアシスは声明を発表し、ファンの死を知り、「ショックを受け、深く悲しんでいる」と述べた。また、「オアシスは、亡くなった方のご家族とご友人に心よりお悔やみを申し上げる」と追悼の意を表した。

男性は、スタジアムの上層階から転落したと報じられている。

警察によると、当時スタジアム内は混雑しており、「事件を目撃した人や、意図的あるいは偶然に、携帯電話で撮影した可能性のある人が、多数いるとみられる」ため、警察の電話番号101番から情報提供するよう呼びかけている。

捜査は今後数日以内にイギリスの健康安全庁(HSE)に引き継がれる予定だという。

3人の男性がステージの上に並んで演奏している。向かって右側の男性は赤いギターを持ちながらマイクスタンドの前で歌っている。中央の男性は黒いギターを演奏している。左側の男性はカーキ色のジャケットのポケットに手を入れ、マイクスタンドの前で歌っている 手前にはコンサートに訪れた観客たちの後頭部が見える
Three members performing on stage at the Principality Stadium in Cardiff, Wales on 4 July. Concert-goers, some with their hands in the air, can be seen in the foreground.

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画像説明, オアシスはカーディフのプリンシパリティ・スタジアムで再結成ツアーを開始した

ウェンブリー・スタジアムの公式サイトによると、オアシスの公演は現地時間午後8時15分に開始し、午後10時15分に終了する予定だった。

オアシスは7月から再結成ツアー「Oasis Live '25」を開始。今回の公演はウェンブリー・スタジアムで行われる7公演のうちの一つで、いずれも完売している。同スタジアムは3層構造で、収容人数は9万人に達する。

ギタリストのノエル・ギャラガー氏と、弟でボーカリストのリアム・ギャラガー氏は、約16年間の不仲を経て今回のツアーで再び共演している。

ウェンブリー・スタジアムは声明を発表し、救急隊、警察、ロンドン救急サービスが負傷した男性に対応したと説明した。

「懸命な対応にもかかわらず、このファンは非常に残念ながら亡くなった。遺族にはすでに連絡が取られており、専門の訓練を受けた警察官が支援している」

翌日3日のオアシスの公演は、予定通り実施された。

オアシスは8月8日、9日、12日にエディンバラで3公演を行った後、アイルランド、カナダ、アメリカ、メキシコをめぐり、9月27日と28日に再びウェンブリー・スタジアムで公演を行う予定。