英首相、ガザ市の病院爆発は「ガザからのミサイルの可能性高い」

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イギリスのリシ・スーナク首相は23日、パレスチナ自治区ガザ地区のアル・アハリ病院で17日に起きた爆発について、「ガザ地区内」から発射された「ミサイルか、その一部」が原因の可能性が高いとの見解を示した。
この結論は、イギリスの「情報や兵器専門家による深い知識や分析」を基にしたものだとしている。
ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが7日にイスラエルに侵攻して以来、イスラエル軍はガザ地区への空爆を続けている。こうしたなかで17日、ガザ地区の北部ガザ市にあるアル・アハリ病院で爆発があり、数百人が死亡したとされている。
ハマスは当初、爆発はイスラエルによるものだと非難。BBCを含むメディア各社もその主張について報じた。
イスラエルはその直後に関与を否定し、ガザ地区内からのロケット弾の誤発射によるものだとした。
スーナク氏は英下院で、「我々の情報や兵器専門家による深い知識や分析を基に、イギリス政府はこの爆発について、ガザ地区内からイスラエルに向かって発射されたミサイルか、その一部によるものである可能性が高いと判断した」と述べた。
また、この爆発に関する「誤った報道」が「地域に悪影響を及ぼした」と指摘した。
「我々は今回、今後は判断を早まってはならないという教訓を得た」
爆発の翌日の18日には、アメリカのジョー・バイデン大統領がレバノンで中東地域の各国首脳と会談する予定だったが、爆発を受けて中止となった経緯がある。
バイデン氏は、イスラエルの見解を支持している。

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スーナク氏はまた、ガザ地区への人道支援に2000万ポンド(約36億7000万円)を追加で充てると発表。パレスチナ人は「ハマスの被害者」であり、苦しんでいると述べた。
その上で、「地域の安定と(独立したパレスチナ人国家とイスラエル国家の平和的共存を模索する)2国家解決にさらに投資する必要がある」と述べた。
「ハマスが、ガザやパレスチナ人の領土を一部でもコントロールするようなシナリオはない」
スーナク氏はさらに、週末にロンドンで行われたパレスチナを支持する抗議運動で「ジハード(アラビア語で聖戦)」という言葉が使われたことを非難した。インターネットに投稿された動画には、大勢が参加したデモ行進とは別のイベントで男性がこの言葉を叫んでいる様子が映っていた。
スーナク氏は、「ロンドンの街中でジハードを求めることは、ユダヤ人コミュニティーだけでなく、我々の民主主義的な価値への脅威でもある」と指摘。「警察にはあらゆる手段を使って過激派に対処するよう期待する」と述べた。
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最大野党・労働党のサー・キア・スターマー党首は、暴力を逃れるガザ市民のための人道回廊の設置が必要だと述べた。
スターマー氏は、水や食料、医薬品といった必需品が、必要とする人に届けられない事態はあってはならないと指摘。「ガザは支援を必要としている。その支援は迅速に、安全に、妨害されることなく、定期的に行われるべきだ」と述べた。
ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所からは、先週末にあわせて34台の支援トラックがガザ地区に入った。23日にもさらに20台のトラックが入っている。
国連は、現在の支援では足りないとしている。また、ラファ検問所はなお、ガザ地区から出ようとしている外国人には開かれていないという。
イスラエルは、7日のハマスの襲撃で1400人以上が殺害されたと発表している。一方、ハマスが運営するガザ地区の保健当局は、イスラエル軍の報復攻撃で5000人以上が殺されたとしている。









