支援物資の第2陣がガザ入り 病院では燃料不足で赤ちゃんら危機

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パレスチナ自治区ガザ地区に22日、人道支援物資を積んだトラック14台が、エジプトとの境界にあるラファ検問所から入った。国連が明らかにした。前日に続けて2回目の支援物資搬入となった。ガザ地区では物資不足による人道危機が悪化している。
ガザ地区は、イスラム組織ハマスが今月7日にイスラエルを攻撃して以来、同国が封鎖し続けている。生活物資の搬入が止まり、深刻な人道危機が発生している。
国連のマーティン・グリフィス事務次長(人道問題担当)兼緊急援助調整官は22日、トラック14台がガザ地区に入ったと発表した。
前日には最初の支援物資運搬のトラック20台が、ラファ検問所を通過してガザ地区に入っていた。
グリフィス氏は、「人道支援を切実に必要としている何百万という人々にとって、新たな小さい希望の光となった」とX(旧ツイッター)に投稿した。
国際NGOオックスファムで人道支援活動を指揮するマグナス・コーフィクセン氏は、支援物資が届いたことを評価する一方で、決して十分ではないとBBCに話した。
「現在ガザ地区で必要な人道支援の規模を考えれば、大海の一滴と言わざるをえない」
コーフィクセン氏はまた、停戦によって多くの支援物資が安全に届けられなければ状況は改善しないと主張。運搬スタッフに爆弾が降り注ぐ状況では、物資を最も必要としている人々に届けられないと述べた。
米国とイスラエル首脳が支援継続を確認
支援物資のさらなる搬入を受け、アメリカのジョー・バイデン大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、「重要な支援の継続的な提供」が今後も行われると述べた。
両首脳は22日に電話で協議。バイデン氏は支援物資がガザ地区に届けられたことを歓迎したという。
バイデン氏は声明を発表し、食料、水、医薬品といった人道支援物資がパレスチナの人々に配られているとした。
両首脳はまた、ハマスが拘束している人質の残り全員の解放に向けた継続的な努力についても話し合ったとされる。
病院で危機が深刻化

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ガザ地区の物資不足は深刻な状況にある。病院も大きな影響を受けている。
ガザ中部のアル・アクサ殉教者病院では、遺体を覆う物すら欠乏している。遺体は中庭に積み上げられ、遺族は床に倒れ込むようにして悲しみに暮れている。遺体の中には赤ちゃんや子どもたちのものもある。
病院内では、医師たちが負傷者を救おうと奮闘している。だが、医薬品のストックは減る一方だ。
ハマスが運営するガザ地区の保健省は、イスラエルによる夜間の空爆で100人以上が死亡したとした。
一方、イスラエル軍は、「病院に隣接する地域にハマス指導者がいるとの情報に基づいて」攻撃を実施したとBBCに説明した。この指導者はイスラエルへの砲撃を指示していたという。
同様の状況は、ガザ地区の各地の病院で見られる。
ガザ市のテル・アル・ハワ地区にあるアル・クッズ病院では、医師と看護師23人でなるチームが500人以上の治療にあたっている。医師の1人によると、近くの建物が爆撃を受けたという。
この医師は、患者や避難している住民らが「恐怖の中で」日々を送っていると、BBCへのボイスメッセージで述べた。
同病院では、スタッフにも死亡したり病院に来られなくなっている人がいるため、人手が不足している。建物内には1200人が避難しているという。
医師は、「負傷者が120人、集中治療室で人工呼吸器をつけている患者が10人、慢性患者が400人ほどいる。行き場のない住民も1200人いる。これだけの人を移動させるのは簡単ではない。それで避難しないことに決めた」と述べた。
赤ちゃんが生存の危機

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ガザ地区に運び込まれた支援物資には、燃料は含まれていない。そのため、発電機が動かせず、病院は深刻な状況に陥っている。
国連児童基金(ユニセフ)によると、ガザ地区の病院では赤ちゃん120人(人工呼吸器をつけている未熟児の新生児70人を含む)が保育器の中で、予備の発電機につながった機械を頼りに生きている。
支援団体「パレスチナ人のための医療支援」は、発電機が止まれば赤ちゃんたちの死は避けられない状況だとしている。










