ロンドンで親パレスチナデモに10万人参加、英各地でも

A pro-Palestinian protest in London

画像提供, Reuters

画像説明, ロンドンでパレスチナを支持する抗議が行われ、「パレスチナを解放しろ」というプラカードが掲げられた(21日)

英ロンドンで21日、パレスチナを支持する大規模な集会が行われた。ロンドン警視庁によると、デモ行進には10万人が参加。行進は首相官邸近くまで続いた。

また、バーミンガムやカーディフ、サルフォード、ベルファストなどでも、同様のデモが行われた。

ロンドンのデモには、警官1000人以上が出動した。花火の使用や公共の秩序を乱す行為、緊急サービス職員への暴力などで10人が逮捕されている。

参加者の中には、ヨルダン川と地中海の間のすべての土地をパレスチナ人が支配するべきだというスローガンを唱える者もいた。この地域にはイスラエルも含まれている。

この「川から海までパレスチナを自由に」というスローガンについてスエラ・ブラヴァマン内相は、イスラエルの破壊を求めるものだと指摘している。

ブラヴァマン氏は以前、警察幹部に対し、「このスローガンをある文脈で使用することが人種差別の加重犯罪にあたるかどうか検討する」よう促しているが、ロンドン警視庁はこのスローガンを叫ぶだけでは犯罪行為には当たらないとしている。

A pro-Palestinian protest in London

画像提供, Reuters

画像説明, 警察によると、ロンドン中心部のデモ行進には10万人が参加した(21日)
A pro-Palestinian protest in Birmingham on Saturday 21 October 2023
画像説明, バーミンガムでのパレスチナを支持するデモの様子(21日)
A pro-Palestinian protest in Cardiff on Saturday
画像説明, カーディフでもパレスチナを支持するデモが行われた(21日)

カーディフでは、約1000人がパレスチナの旗やプラカードを持ち、ウェールズ議会に向けて行進した。イギリスやウェールズ政府に対し、ガザ地区での即時停戦と「全面的な人道支援」を求める複数の団体が主催した。

主催団体の一つに所属するマギー・モーガンさんは、「私たちは、ガザの人々への連帯を示すために街頭に出ている。彼らへの支持を示すだけでなく、政府に耳を傾けさせ、『私たちの名においてこんなことをするな、こんなことは許さない』と言っている」と語った。

10月7日にハマスがイスラエルを攻撃して以来、イスラエルは報復措置としてガザ地区への空爆を続けるとともに、ガザ地区への燃料や食料、医薬品などの供給を停止。また、ガザ地区北部の住民に南部へ退避するよう勧告し、数十万人が家をなくした。

ガザ地区への人道支援を求める声が高まるなか、21日夜には支援物資を載せたトラック20台がエジプトとの境界にあるラファ検問所からガザ地区に入った。

7日のハマスによる攻撃で、イスラエルでは1400人が殺害された。イスラエルはまた、兵士300人以上が死亡したほか、200人余りが人質として連れ去られたとしている。

一方、ハマスが運営するガザ知己の保健当局は、イスラエルの空爆によって4300人以上が殺されたと発表。その半数以上が女性や子供だとしている。

BBCの報道姿勢への抗議も

A large group of pro-Palestinian demonstrators gathered outside the BBC's headquarters in Belfast on Saturday
画像説明, ベルファストではBBCのオフィス前に人々が集まり、中東の紛争をめぐる報道姿勢に抗議した(21日)

ベルファストでは、BBCの北アイルランド本社の前で抗議が行われた。

抗議運動の主催者はソーシャルメディアで、BBCがパレスチナ人に偏見を持っていると批判。抗議参加者らは「BBC、恥を知れ」と叫んだほか、ジョー・バイデン米大統領、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長、リシ・スーナク英首相の名前を呼んで抗議した。

左派政党「ピープル・ビフォア・プロフィット」のギャリー・キャロル氏は、中東での紛争をめぐるBBCの報道姿勢に「立ち向かう」と述べた。

このデモには他にもシン・フェイン党や社会党なども参加し、パレスチナ人への連帯や即時停戦を求めた。

サルフォードでは、BBCがオフィスを構えるメディア・シティー前で抗議が行われ、BBCの報道姿勢を批判した。

BBCの広報は16日の時点で、イスラエルへ偏見があるという苦情と、パレスチナ人への偏見があるという苦情を受け取っていると声明を発表。

「ハマスによる残虐行為と、ガザ地区での苦しみについて」、世界中の視聴者に報道と直接の証言を提供していると説明している。

「我々はハマスによるイスラエル攻撃での残虐行為を報道し、これらの攻撃の生存者や犠牲者の家族から、彼らが受けているトラウマを反映した多くの証言を聞いてきた」

「ガザ地区の現地からは、ロケット弾による建物の破壊、電力や水の供給が途絶え、何千人もの人々が危険から逃れようとするなか、イスラエル軍の空爆による死者数の増加や、人道的危機が進行していることを報じてきた」

「BBCの編集ガイドラインは一般に公開されており、それに従い、正確かつ公平な報道を行うため、報道のあらゆる面において慎重な配慮がなされている」