金総書記がロシア訪問を計画、武器提供めぐりプーチン大統領と会談へ=米メディア

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が今月、ロシアを訪問し、ウラジーミル・プーチン大統領と会談する計画があると、アメリカメディアが4日に伝えた。ウクライナ侵攻で使用される武器の提供について話し合うという。
BBCがアメリカで提携するCBSが米政府関係者の話として報じた。
それによると、両首脳は、北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻を支援する目的でロシアに武器を提供する可能性について話し合うという。
具体的な会談場所は明らかになっていない。
ほかの米メディアもこの計画について報じているが、北朝鮮とロシアは即座にはコメントしていない。
情報筋が米紙ニューヨーク・タイムズに語ったところによると、金氏は装甲列車でロシアまで移動する可能性が高い。
同紙はまた、会談はロシア東岸のウラジオストクで行われる可能性があると報じている。
同紙のエドワード・ウォン外交担当編集委員は、北朝鮮の先遣チームが先月末にウラジオストクとモスクワを訪問していたと、BBCニュースに説明。
同チームには北朝鮮の「指導者の移動に関する手順を担当する安全保障担当者も含まれており、この件に注目している当局者にとっては強力なサインとなった」とした。
ウォン氏はさらに、北朝鮮が人工衛星と原子力潜水艦計画の手助けとなる「先端技術」をロシア政府から得ようとしているかもしれないと補足。
「北朝鮮は世界で最も貧しい国の一つ」で「集団飢餓の状態に陥ることがよくあるため、ロシアからの食料援助も求めている」と述べた。
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北朝鮮とロシアの両政府はこれまで、北朝鮮がウクライナ侵攻で使用される武器をロシア側に供給しているという指摘を否定してきた。
2006~2008年にイギリスの駐北朝鮮大使を務めたジョン・エヴァラード氏は、金氏がロシアを訪問するかもしれないという話が知れ渡ったことで、「この訪問は今や、実現しない可能性が高いとみている」とBBCに語った。
「金正恩氏は彼個人の安全について完全に偏執的になっている。自分の動向を秘密にしておくためにどんな労力も惜しまないが、プーチン大統領と会うためにウラジオストクに行こうとしていることが知れ渡ったとなれば、すべてキャンセルする可能性が高い」
北朝鮮政府はロシア側が軍需品の獲得に「必死」だと分かっているため、軍需品の対価を「涙が出るほど高額」に設定するだろうと、エヴァラード氏は付け加えた。
ただ、北朝鮮が備蓄している兵器の「状態は非常に悪い」という。
武器交渉が「活発に進んでいる」
今回の報道に先立ち、米ホワイトハウスは、北朝鮮とロシアの武器交渉が「活発に進んでいる」ことを示す新たな情報を得たと発表した。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が先月に訪朝した際、ロシアに「火砲弾薬を売却するよう北朝鮮政府を説得」しようと努めたと述べた。
北朝鮮は先月、ショイグ氏が率いるロシア代表団に、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「火星」などを披露した。新型コロナウイルスのパンデミック後、北朝鮮が国境を開いて外国からの訪問者を招いたのは初めてだった。

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カービー氏によると、プーチン氏と金氏はその後、「二国間協力の拡大を約束する」書簡を交わしているという。
「我々はDPRK(朝鮮民主主義人民共和国)に対し、ロシアとの武器交渉を停止するよう、そして北朝鮮政府がロシアに武器を提供または売却しないという公約を守るよう求める」
北朝鮮がロシアに武器を供給すれば、アメリカは制裁を含む措置を講じると、カービー氏は警告した。
4年前にロシアで首脳会談
金氏とプーチン氏が最後に会談したのは2019年4月だった。金氏は専用列車でロシアに入り、ウラジオストクで初会談を行った。ロシアにはパンと塩で客を歓迎する伝統がある。金氏にもパンと塩が差し出された。
プーチン氏は会談後、北朝鮮が核開発を打ち切るためには、同国の安全が国際的に保証される必要があると述べた。
この会談は、金氏とドナルド・トランプ米大統領(当時)による2回目の首脳会談で北朝鮮の非核化交渉が決裂に終わってから、わずか数カ月後に行われた。








