ロシアが北朝鮮から武器調達を計画、食料と引き換えに=米高官

画像提供, Reuters
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は30日、ロシアが北朝鮮に代表団を派遣し、食料と引き換えに武器を調達しようとしていると述べた。
カービー氏は記者会見で、北朝鮮とロシアの武器取引に関し、新たな情報を得たと説明。
「ロシアが北朝鮮への代表団を派遣しようとしていることや、ロシアが弾薬と引き換えに北朝鮮に食料を提供しようとしていることを把握している」と述べた。
そして、そうした取引は国連安全保障理事会の決議違反だと主張。アメリカは状況を注視しているとした。
アメリカは昨年12月、ウクライナに侵攻しているロシアの軍や雇い兵組織「ワグネル・グループ」に武器を供給しているとして、北朝鮮を非難した。
北朝鮮はこの見方を否定している。
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北朝鮮は世界で最も貧しく、最も独裁的な国の一つ。1990年代半ばから後半にかけて壊滅的な飢饉(ききん)に見舞われるなど、過去数十年間、慢性的な食料不足が続いている。
専門家らは2月、同国が危機的な食料危機に直面していると警告。天候不順、厳しい国境管理、国際的な制裁の影響で、生産量が大幅に低下しているとした。
韓国当局の衛星画像などからは、北朝鮮の昨年の食料生産量が前年比18万トン減少したことがうかがえる。
スロヴァキア人男性を制裁対象に
米財務省は30日、ロシアと北朝鮮の別の取引を仲介したとして、スロヴァキア人男性アショト・ムクルティチェフ氏(56)を制裁対象のリストに載せたと発表した。
同省によると、同氏は昨年後半から今年前半にかけ、北朝鮮からロシアへの武器販売を仲介した。北朝鮮は武器と引き換えに、現金、民間航空機、生活必需品、原材料を受け取ったという。
同氏は制裁対象となったことで、米企業と取引ができず、米国内の個人資産が凍結される。
ウクライナ侵攻を受けた西側諸国の制裁によって、ロシアはウクライナで使っている武器の補給・交換が困難になっている。
そのためロシアは、武器調達先として、かつてとは違う国々に接触している。
アメリカは昨年12月、ロシアにとっての最大の軍事支援国がイランになったとの見方を示した。







