金総書記、ロシアのショイグ国防相にミサイルなど披露

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は26日、同国の最新兵器を、訪朝中のロシアのセルゲイ・ショイグ国防相に披露した。
北朝鮮は朝鮮戦争の休戦協定締結70年の記念行事に、ロシアと中国の代表団を招待している。両国とも長年、北朝鮮と同盟関係にある。
北朝鮮が外国の要人を招き入れたのは、新型コロナウイルスのパンデミック後で初めて。同国の軍事パレードに外国政府の代表団を招待したのは、2018年2月が最後となっている。
記念行事は、北朝鮮が「戦勝記念日」と呼ぶ27日に予定されている。大規模な軍事パレードも見込まれている。
それを前に北朝鮮は、ショイグ氏が率いるロシア代表団に、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「火星」などを披露した。
「火星」は北朝鮮初の、固体燃料を使用するICBMとみられている。液体燃料を使うものより、素早く発射できる。今年4月に試験発射に成功した。
北朝鮮事情の専門サイト「NKニュース」によると、ショイグ氏が訪れた会場には、2種類の新型ドローン(無人機)も展示されていた。片方は、米空軍の主力攻撃用ドローンに似ていたという。
北朝鮮は、ウクライナでの戦争で使われる兵器をロシアに供給していると非難されている。北朝鮮とロシアは、そうした事実はないとしている。

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北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)によると、金氏とショイグ氏は、国防と国際安全保障情勢に関する「互いの関心事」について協議した。
金氏はショイグ氏と「友好的な会話」をし、ショイグ氏は金氏にウラジーミル・プーチン大統領の「署名入りの手紙」を手渡したという。ショイグ氏はのちに、北朝鮮軍を世界最強だとたたえたという。
中国の代表団も、習近平国家主席の親書を金氏に手渡したという。同代表団は、中央政治局員の李鴻忠氏が率いている。
金氏は李氏に、「中国人民義勇軍の勇敢な兵士たちが、戦争で勝利するために血を流したことを、朝鮮の人々は決して忘れない」と伝えたという。
中国は1950年秋、朝鮮戦争で北朝鮮を支援するため、軍隊を派遣した。当時のソヴィエト連邦も北朝鮮を支援した。
ロシアは1991年のソ連崩壊以来、北朝鮮の同盟国であり続けている。両国はアメリカを嫌悪している点で共通している。
コロナ対策で変化か
今回の「戦勝記念日」のパレードに中国とロシアの代表団を招いたことは、北朝鮮が新型ウイルス関連の規制を緩和する可能性を示唆していると、一部のアナリストは指摘している。
北朝鮮では数週間前、市民がマスクを着用せずに歩き回っている映像を国営メディアが放送した。
北朝鮮は2020年初め、すべての国との貿易と外交上の往来を停止した。経済的・政治的な主要パートナーであるロシアや中国との交流も断った。







