トランプ前米大統領、ジョージア州の拘置所に出頭 逮捕、顔写真、保釈

画像提供, Fulton County Sheriff's Office
ドナルド・トランプ前米大統領は24日夜、ジョージア州フルトン郡の拘置所に出頭し、逮捕され、保釈保証金を払って釈放された。逮捕時の手続きとして、大統領経験者として初めて、刑事被告人として顔写真を撮影された。
トランプ前大統領は、連邦大陪審だけでなく、フルトン郡の大陪審にも、2020年大統領選の結果を覆そうとしたと起訴されている。同郡では、選挙結果を覆すため複数人と共謀し、州当局者に職務違反を働きかけたり、偽の選挙人を選定したりと、組織的な犯行を重ねたとされ、州法違反で起訴された。
フルトン郡ではほかに顧問弁護士ら18人が起訴され、期限の25日正午までに全員が同様に拘置所に出頭し、顔写真を撮られた。
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前大統領は24日夕、ニュージャージー州ベドミンスターから自家用機でアトランタの空港に到着。長蛇の車列で市内のフルトン郡刑務所に入り、逮捕され、指紋を採取され、身長・体重などを報告し、顔写真を撮影された後、20万ドル(約2900万円)の保釈保証金を支払い釈放され、そのまま空港へ戻った。
前大統領が拘置所内にいたのは約20分間。フルトン郡保安官事務所のウエブサイトによると、前大統領は身長190.5センチ、体重97.5キロ、「金あるいはストロベリー(ブロンド)色の髪」で、青い目と記載されている。拘置所での登録番号は「P01135809」。
保釈条件には、証人や他の被告人を「威圧」することが目的の発言を、ソーシャルメディアその他で一切してはならないという内容が含まれている。同じ罪状で起訴された他の被告人と連絡を取り合うことは、弁護士を通じてしか認められない。
前大統領はジョージア州に着く前には、自分を起訴したフルトン郡のファニ・ウィリス地区検事について、アトランタでは殺人や凶悪事件が横行しており、それはウィリス検事のせいだと自分のソーシャルメディアに書いていた。
拘置所での手続きを終えてアトランタの空港に着いた前大統領は、自分たちは「選挙結果に異を唱えるという通常の権利を行使しただけだ」と報道陣に言い、一連の司法手続きを「茶番」と呼んだ。
フルトン郡保安官事務所はその後、前大統領の顔写真を公表した。前大統領が起訴されて出頭し、逮捕と保釈の手続きを経るのは今年春からすでに4回目だが、被告人として顔写真を撮られるのは初めて。
これまでは、前大統領の顔は広く周知されているから撮影の必要がないとされていたが、ウィリス地区検事は、前大統領でも特別扱いしないという方針を示している。
この日にはほかに、前大統領と共謀したとして起訴されているマーク・メドウズ元首席補佐官も出頭し、同様に顔写真を公表されている。前日には、ルディ・ジュリアーニ弁護士らも同様の手続きを受けた。

画像提供, Fulton County Sheriff's Office
アトランタを離れたトランプ前大統領は、公表された被告人写真をソーシャルメディア「X」(旧ツイッター)に投稿した。前大統領がこのSNSを使うのは、2021年1月以来。自分の被告人写真に添えて、「選挙介入。決して降伏するな!」とすべて大文字で書いた。
前大統領は、来年11月に迫る2024年大統領に向けて、自分が野党・共和党の最有力候補になっているため、ジョー・バイデン大統領と与党・民主党が自分の選挙活動を妨害しているのだと主張している。
2020年大統領選においてジョージア州では、バイデン氏が1万1779票差で勝ち、同州に割り振られている選挙人16人を獲得。2016年大統領選ではトランプ氏が勝ち、州政府も共和党が抑えていた。
そのジョージア州で開票手続きを統括するブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官に対し、トランプ大統領(当時)が2021年1月2日に電話で「1万1780票を見つけたいだけだ」と働きかけていたことが、その録音音声を入手した米紙ワシントン・ポストの報道で公になった。

画像提供, Getty Images

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