トランプ氏「1万1780票を見つけたいだけだ」 ジョージア州高官に
米大統領選での敗北を認めていないドナルド・トランプ大統領が2日、ジョージア州高官に対し、同州の選挙結果を覆すのに十分な数の票を「見つける」よう要求していたことが明らかになった。米紙ワシントン・ポストが3日に2人の電話音声を公開した。
ワシントン・ポストが3日に報じた電話音声では、トランプ氏がジョージア州のブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官に対し、「1万1780票を見つけたいだけだ」と述べているのが確認できる。
トランプ氏がジョージア州で獲得した票(246万1854票)に1万1780票を追加すれば、同州での獲得票数は247万3634票となり、バイデン氏の247万3633票を1票上回る。
これに対し、ラッフェンスパーガー氏は同州の選挙結果に誤りはないと答えていた。
昨年11月の大統領選ではバイデン氏が約8100万票、トランプ氏が約7400万票を獲得。バイデン氏はジョージア州など複数の激戦州などで勝利した。
この全国的な票数は直接、大統領を決めるものではなく、各州での一般投票に沿って各州に割り当てられた選挙人(定数538)が12月14日に投票した。その結果、一般投票に沿った形で、バイデン氏が306票、トランプ氏が232票を得て、バイデン氏の勝利が決まった。
トランプ氏が州務長官に働きかけた音声が明らかになったジョージア州の選挙人は、16人。ジョージア州のみ選挙結果が変わったとしても、トランプ氏の当選にはつながらない。
選挙での敗北以来、トランプ氏は大掛かりな不正があったと繰り返し主張しているが、証拠は示していない。
これまでに全50州とコロンビア特別区(首都ワシントン)がすべて、選挙結果を認定している。ジョージアをはじめ一部の州では再集計が実施されたり、トランプ陣営らが訴訟を起こすなどした。裁判所はこれまでにバイデン氏の勝利に対する異議申し立てを60件、退けている。


