中国の偵察気球、情報は収集せず=米国防総省
クロイ・キム、BBCニュース

画像提供, US Navy
今年2月にアメリカ上空をアラスカから東海岸まで横断した中国の気球について、米国防総省は29日、いかなる情報も収集しなかったと明らかにした。
米当局は、偵察用と疑われた気球が収集し得た情報に関して、「損害を軽減する措置をとった」と説明した。
問題の気球は撃墜され、破片が回収された。米情報機関が分析を進めている。
この事態をめぐり、アメリカと中国の関係が悪化した。
国防総省報道官のパット・ライダー准将によると、アメリカは「(気球が)情報収集能力をもっていると認識していた」。
しかし、「現在の私たちの評価は、気球はアメリカを通過している間、あるいは米上空を飛行している間に、情報は収集しなかったというものになっている」という。
ライダー氏はまた、情報収集の影響を軽減するためにアメリカがとった対策が、気球による機密情報収集の失敗に「貢献した」と述べた。
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米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、気球の一部にアメリカ製の機器が使われていたと報じた。
ライダー氏は、この報道が正しいとは認めなかったが、過去の中国のドローン(無人機)には市販のアメリカ製機器が使われていたと述べた。
米中外交に影響
問題の気球は2月、アメリカとカナダの上空を1週間飛び、ジョー・バイデン大統領の命令で大西洋上空で戦闘機に撃墜された。
その後、気球のセンサーが海で回収された。
この気球をめぐっては、中国が米軍基地の上空を通過させ、情報を集めているとの懸念が浮上した。
中国当局は、民間の気象観測気球だと説明。アメリカによる撃墜を過剰反応だと批判した。
この一件により、アントニー・ブリンケン米国務長官は中国への外交目的の訪問を延期した。長官の訪中は今月18~19日に行われた。










