ポーランドのプライドパレードに数万人が参加 解散総選挙を前に

ポーランドの首都ワルシャワで行われたプライド・パレード

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ポーランドの首都ワルシャワで17日、LGBTQ(性的マイノリティー)の誇りを掲げる「プライド」パレードが行われ、平等を求める数万人の人々が参加した。

右派政党「法と正義」が率いる現政権は現在、解散総選挙を目指している。前回選挙で同党は、「LGBTイデオロギー」に反対する選挙活動を繰り広げていた。

一方、リベラル派の野党に属するワルシャワのラファル・チャスコフスキ市長は、パレードの開始を宣言する際、集まった人たちに、LGBTQコミュニティーは「常に安全」でいると約束。「皆さんがポーランドで安全でいられるよう願っている」と述べた。

市長はこれに先立ちパレード前の記者会見で、「我々は今日、多様性や少数派の権利が、開かれたヨーロッパ、寛容なヨーロッパを意味するのだと示したい」と話した。

ポーランドでは、同性結婚が法的に認められていないほか、同性カップルが養子をとることも禁止している。また、トランスジェンダーの人々が性別の変更をすることにも、数々の障害がある。

保守派の「法と正義」は、同性カップルに結婚や養子縁組を認めると、伝統的な家族構成が脅かされ、子どもにとって有害だと主張している。

顔にLGBTQの権利を示すレインボーフラッグをペイントした女性

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権利活動家らは、今年10月か11月に行われる予定の総選挙で、キリスト教カトリック教徒が多いこの国の保守層を動員するため、同党がこうした問題を利用すると予想している。

ワルシャワでのパレードを企画したアリシャ・ヘルダさんはロイター通信の取材に対し、「今年もまた、ああしたことが起こると100%確信している」と語った。

「でも、私たちはとても強いコミュニティーなので、あまり心配はしていない。私たちがプライド(行進)をすることは簡単に止められないだろう。自分らしくあることは問題ではないので」

このパレードには、マーク・ブレジンスキ駐ポーランド米大使や、仏パリのアンヌ・イダルゴ市長も参加した。

イダルゴ市長は、「我々は女性の権利、少数者の権利、そしてLGBTの権利を消滅させようとする人たちに影響されることはない。私は今日、ワルシャワと同様にパリでも、トランスジェンダーの人々の権利のために完全に連帯し、皆さんと関わっていると伝えしたい」と語った。