ポーランド、LGBT活動家を訴追 ワルシャワの像に旗とマスク

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ポーランドの首都ワルシャワで、市内の像に性的マイノリティーの権利を象徴する虹色の旗をかけたとして、3人が逮捕・訴追された。
警察はこの3人について、像を冒とくし、宗教的感情を害した疑いで訴追したと発表した。
ポーランドでは、先の選挙で再選されたアンジェイ・ドゥダ大統領の反LGBT政策に、活動家らが反発している。
虹色の旗がかけられたのは、ワルシャワ市内のイエス・キリストと天文学者コペルニクス、そして「ワルシャワの人魚」の像。クィア・アナーキズム(同性愛差別やジェンダー差別に対し無政府主義での抵抗を掲げる思想)のシンボルが描かれたピンクのマスクも着けられた。
マテウシュ・モラヴィエツキ首相は、これらの像は何百万人ものポーランド人が大切している価値観を表したものだとして、活動家らを非難した。

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これに対し、このデモンストレーションに参加した活動家は、政府による同性愛差別的な思想への反対を表明した。
逮捕された活動家らを正式に起訴するかどうかは、検察当局の判断に委ねられている。
ポーランドでは、宗教的感情を害したとして有罪となった場合、罰金刑か最長2年の禁錮刑に処せられる。
ドゥダ大統領の反LGBT思想とは?
与党「法と正義(PiS)」を含む保守連立を率いるドゥダドゥダ大統領は7月の大統領選で、ワルシャワ市長で社会的リベラルのラファル・チャスコフスキ氏を僅差で破った。
得票率は51.2%で、ポーランドの共産党政権が崩壊した1989年以降で最も僅差の勝利だった。
今年初めの選挙活動でドゥダ氏は、同性婚と同性愛者による養子縁組を憲法で禁止するつもりだと話していた。

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ドゥダ政権はこれまでにも繰り返し同性愛嫌悪の発言を行い、LGBTコミュニティーの怒りを買っている。
たとえば選挙活動中、ドゥダ氏はLGBTの権利は共産主義よりも破壊的な「イデオロギー」だと発言。また、LGBTコミュニティーがポーランドに同性愛者の権利を「強制」しようとしていると批判した。
ポーランドでは現在、同性婚やパートナシップ制度など、同性愛者同士を法的に結びつける仕組みはない。また、同性愛カップルが養子を取ることも法律で禁じられている。
欧州連合(EU)は7月、ポーランドで「LGBTのいない地区」を宣言した6都市への補助金を拒否すると発表した。欧州委員会のヘレナ・ダッリ平等担当委員はツイッターに、「加盟国とその当局は、EUの価値観および基本的人権を尊重すべきだ」と投稿した。
これとは別に、ポーランド政府は7月、女性に対する暴力を防止するEUの「イスタンブール条約」から脱退すると発表した。
ズビグニエフ・ジョブロ法相は、イスタンブール条約では学校で生徒にジェンダーについて教育するよう求めているため、「有害」だと説明している。










