北朝鮮がミサイル発射、「北海道に落下恐れ」で混乱 日本政府は避難呼びかけ訂正

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日本の防衛省は13日朝、北朝鮮から弾道ミサイルとみられるものが複数発射されたと発表した。政府はミサイルの1つが北海道周辺に落下するとして避難を呼びかけたが、30分も経たないうちに、落下の可能性がなくなったと訂正した。
政府は午前7時55分ごろ、全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じて、ミサイルが午前8時ごろに北海道周辺に落下するとみられるとして避難を呼びかけた。対象地域では警報音が鳴り響き、住民に「直ちに避難する」よう指示が出された。
しかし約20分後、同地域への落下の可能性がなくなったと訂正した。
浜田靖一防衛相は、「北朝鮮は本日7時22分ごろ、北朝鮮内内陸部から、少なくとも一発のICBM(大陸間弾道ミサイル)級弾道ミサイルの可能性がある弾道ミサイルを、高い角度で東方向に向けて発射したとみられる」と説明。日本の排他的経済水域(EEZ)への落下は確認されていないとした。
北朝鮮は今年に入り、すでに27発のミサイルを発射しており、周辺地域では緊張が高まっている。
発射されたのは中距離または長距離ミサイルとみられるが、北朝鮮は具体的にどの兵器を試したのかは公表していない。
日本、韓国、アメリカの各政府はミサイル発射を非難した。
日本の岸田文雄首相は同日午前、国家安全保障会議(NSC)を開催した。
韓国との定時連絡に応じず
北朝鮮をめぐっては、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、10日の党中央軍事委員会の拡大会議で、「より実践的かつ攻撃的な」形で戦争抑止力を強化するよう呼びかけたと、国営の朝鮮中央通信(KCNA)が11日報じていた。
北朝鮮は先週から韓国との定時連絡に応じていない。韓国と北朝鮮は通常、軍事ホットラインを通じて現地時間午前9時と午後3時に連絡を取っている。こうした日々の確認は、南北軍事境界線での衝突を避けることを目的としている。
韓国の権寧世統一部長官は11日、連絡がつながらない状況について「一方的で無責任な態度」だと非難した。
「北朝鮮政府の挑発行為は、米韓合同軍事演習に反発した後も続いている。それは金正恩氏が依然として、核ミサイル発射能力の実証を終えていないからだ」と、韓国・梨花女子大学校のリーフ=エリック・イーズリー教授は述べた。
「北朝鮮は文字通り電話に応答していない。こうしたホットラインや外交連絡の欠如は、意図しないエスカレーションのリスクを高めることになる」
北朝鮮にとって重要な1週間
今週は北朝鮮にとって重要な1週間だ。
金氏は権力を握ってから11日で11年を迎えた。また15日には、同氏の祖父で北朝鮮を建国した金日成(キム・イルソン)氏の生誕記念日(北朝鮮最大の祝日「太陽節」)を控えている。
北朝鮮はこうした節目に、軍事的進歩を誇示する傾向がある。
同国は核備蓄を増やし、より高度な兵器を製造しようとしている。また、アメリカと韓国について、合同軍事演習を実施し、緊張を高めていると非難している。








