インドの税当局、BBCに会計不正があったと発表 3日間の家宅捜索後

Activists from the Hindu Sena group protest with placards reading "BBC quit India" and "BBC beating day" outside the BBC office in Delhi, 15 February

画像提供, EPA

画像説明, 「BBCはインドから出ていけ」、「BBCをたたく日だ」などのプラカードを掲げ、BBCオフィスの前に集まったヒンドゥー至上主義団体「ヒンドゥー・セナ」の活動家たち(15日、デリー)

インドの税当局は17日、BBCの会計に不正があったと発表した。当局は14日から3日間、ニューデリーとムンバイにあるBBCのオフィスを家宅捜索していた。

BBCは引き続き調査に協力し、税当局からの直接の連絡にはすべて対応するとしている。

BBCは1月に、インドのナレンドラ・モディ首相について批判的なドキュメンタリーをイギリスで放送。モディ政権はこの番組の内容を批判し、国内での上映を禁止したり、オンラインで見られないようにしている。

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税当局は声明でBBCを名指ししなかったものの、「ヒンディー語や英語のほか、様々なインド言語コンテンツ」に関わる「著名な国際的報道機関」の、ニューデリーとムンバイのオフィスを「調査」したと説明。この組織が開示している収入と利益が、「インドでの経営の規模に見合っていない」と指摘した。

また調査の結果、「この組織の外国法人が、インドでの収入として開示していない特定の送金について、税金が支払われていないことを示唆している」と述べた。

BBCは家宅捜索終了後の声明で、「私たちは当局への協力を続け、できるだけ速やかに問題が解決されることを期待している」と述べた。

また「私たちはスタッフをサポートしている。スタッフの一部は長時間にわたる尋問を受けたり、オフィスで夜を明かすよう求められた。スタッフの福祉確保が私たちの優先事項だ」と説明した。

「業務は通常体制に戻っている。BBCはインドやそのほかの地域の視聴者にサービスを提供することに、引き続き尽力していく」

「BBCは信頼できる独立したメディア組織であり、同僚やジャーナリストを支持し、公明正大な報道を継続していく」

モディ政権が問題視するBBCドキュメンタリーとは

BBCは今年1月17日と24日の2回にわたり、ドキュメンタリー「India: The Modi Question(インド:モディ問題)」をイギリスで放送した。インドでは放送されなかったが、野党指導者や政府に批判的な人々は、ソーシャルメディアでリンクを共有した。

ドキュメンタリーは、2002年に西部グジャラート州で発生した宗教暴動とモディ首相の関係を取り上げたもの。イスラム教徒を中心に計1000人以上が死亡した暴動が起きた当時、モディ氏がグジャラートの州首相だった。

インド政府はこのドキュメンタリーについて、「植民地時代の発想」にもとづくもので、「信用性のない特定の見方を押し付けようとするプロパガンダ作品」だと批判。緊急事態法を発動し、ユーチューブやツイッターで見られないようにしている。